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「パラグライダーって、飛んで降りるだけでしょ?」という誤解

初対面の方と会話していてパラグライダーの話題になり「私の最長フライト時間は約2時間」と発言をしたところ、驚かれました。

テレビやメディアでは、山の上から飛んで降りる10分程度の二人乗り(タンデム)フライトを取材して「パラグライダー」と紹介することが多く、その影響でパラグライダーは山の上から飛んで降りる「だけ」のスポーツと思っている人も多いようです。

そうではないよ…という話を何人かにしたところけっこう面白がってもらえたので、今回は、パラグライダーの楽しみ方あれこれを紹介してみます。

グラウンドハンドリング

平地や低い斜面でパラグライダーを広げて羽に風を入れつつ、離陸せずに足を地面につけたまま羽の制御を練習すること。地面(グラウンド)で操作(ハンドリング)するのでグラウンドハンドリング。空を飛んでいる最中は安全のために羽を大きく動かすのは難しいため、ベテランパイロットになっても上手なひとは地面での練習を欠かしません。

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ショートフライト

(山ではなく)斜面を使って、短い距離を飛ぶこと。パラグライダーの入門者向け体験レッスンでは「浮遊体験」としてショートフライトをすることが多いようです。浮いた感覚が楽いだけでなく離着陸の技術練習にもなるので、ベテランパイロットもたまにやります。短距離とはいえ空を飛べるのでグラハンより楽しい…と、私は思います。

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ソアリング

上昇気流に乗って高度を上げること。うまくソアリングすれば離陸地点や山の山頂よりも高いところまで上昇することができます。高度があれば、色々な場所に移動して遊ぶこともできます。ソアリングがパラグライダーの醍醐味!というフライヤーも少なくありません(私も好き)。

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クロスカントリー

ソアリングして移動することを繰り返して、遠くへ移動する競技。スキーのクロスカントリーと同じで、長距離を飛びます。パラグライダー・クロスカントリーの世界記録は、11時間で513kmのフライト(……長く飛びたいけど、私はそんなに飛ばなくていいかな)

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アキュラシー

どれだけ正確にターゲットに降りれるか、精度を争う競技。クロスカントリーが長距離走なら、アキュラシーは短距離走。ターゲットの真ん中に降りた人が勝ち!で、ルールが比較的わかりやすいし観戦しやすいです。

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ハイク&フライ

山頂まで足で登山して、パラグライダーで飛んで下山すること。パラグライダーの機材一式で15kg前後=山小屋泊の登山装備くらいの重さの荷物を背負って登山した後にフライトするので、それなりに体力が必要です(私は体力に自信ないけど、一度はやってみたい…)

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ファンフライト/フリーフライト

文字通り、楽しむ(ファン)ための飛び(フライト)。山の上までソアリングしたら満足!でも、できるだけ長時間空中に滞在するのを目指してもOK。山までバイクツーリングして、紅葉した山を見ながら飛んで降りて満足…というのも素敵ですね。 週末にフライトしている人の大半は、たぶんこれ。

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以上、パラグライダーは飛んで降りるだけじゃない、色々な楽しみ方があるんだよ!・・・という内容を、音声入力で書いてみました。

思いつきと勢いで作成したので、漏れやおかしな点もあるかもしれません。気がついたことがあったらコメントで指摘を貰えると嬉しいです。

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