緑色のキウイと黄色のキウイ。
スーパーでキウイフルーツを買うとき、どっちにしようか迷う。
緑色か黄色か、で。
正直いって私はあまりキウイは好きではない。
実家暮らしの時に毎朝のように母が緑色のキウイを出してくれたのだが、かなりの確率ですっぱかった。
半分に切ったものをお皿に入れてくれるのでスプーンで掬って食べるのだか、大抵固くてスプーンがなかなか入らない。朝の忙しい時間にイライラするし、頑張って食べるとすっぱいという罰ゲーム。
だから私は、緑色のキウイは冷蔵庫で何日も熟成させている。柔らかく甘くなったのを子供に提供したいからだ。
息子はキウイ好きである。
りんごやバナナを残すことがあっても、今までキウイを残した記憶はない。
黄色いキウイの登場は私にとって画期的だった。
買ってすぐでも、柔らかくて甘い。
売場に並んでいる時点で(元からそういう品種なのかもしれない)熟しているのだ。
でも緑色より高価だ。
主婦としてはできれば安く手に入れたい。
しかし緑色は売場に出た時点では固いものが多い。
熟成させるのに時間がかかる、面倒くさい。
すぐにおいしく食べられるものを少し高くても買うか、安く買ったものを日にちをかけて育てて(育てる、といっても冷蔵庫に入れているだけだが)おいしく食べるか。
時間をお金で買うのと似ている。
そんなわけで、いつも私は売場で悩むのだ。