日本の年間医療費が44兆円に増加
2021年度の日本の医療費が約44兆円という概算が出ました。
医療費は世界中の国で増加しているので、日本だけ特別というわけではありません。
ちなみに私が医師国家試験を受けた二十数年前には約30兆円と学んだ記憶があります。
医療技術は日進月歩で、日々新たな薬や医療機器が開発されています。
最先端の薬・機器は当然高額ですので、医療費が世界中で上昇するのは自然な事でもあります。
それらの最先端技術によって、100年前には救えなかった命が救えるようになり、寿命も延びています。
寿命が延びれば、複数の治療を必要とする高齢患者さんも増加し、ますます医療費が増えます。
しかし、医療費の使いどころは、医療従事者と国民でよく考えていく必要があると思います。
整形外科医の中にも、超高齢者にかなり大掛かりな手術を施す医師もいます。
「患者さんのために・・・」と言いますが、本当に患者さんのためになっているかは疑問に感じる手術もあります。
そして、それはそのまま高額な医療費となります。
「治療のためなら、誰にでも・いくらでもお金をかける」というのは、海外ではあまり見られなくなっています。
「お金も健康も限りがある」という認識の元、身体を大事にしながら毎日を過ごしていきましょう。
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