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病院・医療の小ネタ

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日本人医師が日本の医療に関する豆情報を発信しています(時々、海外の情報も)。
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2022年8月の記事一覧

政府の「コロナ全数把握の見直し」は中途半端?

先週、政府が「都道府県の判断で医療機関から保健所への発生届を高齢者らに限定できる」方針を…

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病院の仕事を効率化する「クリニカルパス」

クリニカルパス(clinical path)とは、1980年代に米国の看護師が発案した手法です。 元々、産…

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学会をいくつか退会し、少しスッキリ

なぜ、学会の会員になったか?以前は9学会に所属していました。 そんなに多かった理由は「会員…

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局所的な安全面を重視し、最終的に患者が危険に…

新型コロナの発生届をデジタル登録するツール「HER-SYS(ハーシス)」への入力項目が少なくな…

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病院の「医師事務作業補助者」とは?

医師事務作業補助者とは、文字通り医師の事務作業を補助してくれる人たちです。 私はとても助…

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「痛み」は診断も治療も難しい…

整形外科には、痛みが主訴で来られる患者さんが多いです。 私自身も骨折・靭帯断裂や、ぎっく…

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「薬の電子処方箋」の先行モデル事業4地域が決定

来年2023年1月より電子処方箋の運用が始まる予定ですが、それに先行し全国4か所で今年10月からモデル事業として実施されることが決まったようです。 電子処方箋とは、病院⇔薬局の連絡をオンライン化し、処方をスムーズ&安全にしようというものです。 その4地域とは、山形県酒田地域、福島県須賀川地域、千葉県旭地域、広島県安佐地域です。 先行モデルの状況を見て、1月の本格実施へ繋げるという事です。 そして、この電子処方箋は先日投稿したマイナ保険証のシステム(オンライン資格確認シ

「私は患者さん達から信頼されている」と勘違いしないよう心がけている話

私は整形外科医として、病院で患者さんを診察し、治療にあたっています。 患者さんから感謝の…

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病院の待合室はなぜ混雑している?

病院の待合室って混んでいること多いですよね。 整形外科は特に混んでいる気がします。(気の…

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コロナワクチン4回目で、初めてモデルナ製を受けた

昨日、モデルナ製のワクチンを初めて受けました。 4回目を受けるかどうかは色々と意見がある…

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世界中の健康データを外国の一部大企業が集めている!

スマートウォッチが普及し、日本でも着用している人が増えています。 自分の心拍数・歩行距離…

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マイナンバーカード健康保険証(マイナ保険証)を普及させたい日本

マイナンバーカードの普及を進めたい国ですが、なかなか進みません。 (私も作っていません・…

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アメリカ製コロナ治療薬(飲み薬)モルヌピラビルが保険適応になる。1回の治療(5日)…

すでに令和3年12月に国内で特例承認されていたMSD社製のコロナ治療薬が令和4年8月18日に国内で…

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虐待が疑われる小児患者への新たな制度

制度というよりは、病院でそのような対策チームで活動をすれば診療報酬の加算ができるというものです。 今年、令和4年度の診療報酬改定で、新たに加わりました。 ●目的 不適切な養育等が疑われる児童の早期発見や、福祉・保健・警察・司法・教育等の関係機関の適切な連携を推進する観点から、多職種で構成される専任のチームを設置して連携体制を整備している場合について、新たな評価を行う。 ●施設基準(医療機関の) 上記により、小児患者一人につき入院初日に加算がつけられるようになりました「