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いまさらDEATH STRANDING 感想(後編)+ff7リメイク雑感

五体満足で無くなる表現が秀逸。
「足」「手」「目」が無くなる表現。

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国民的な漫画と言っていいドランゴンボールの悟空は、主人公という名に恥じぬ「強さ」を持っている。しかしストーリーの進行とともに「空腹」などのハプニングにより本来の力が発揮できない場面に幾度も遭遇する。

読者からすれば「本当は強いのにこんな弱い奴になめられるなんて!!」
無残に負ける悟空にはむしゃくしゃするし、敵キャラにヘイトがたまっていく。だからこそ準備万端にした状態での再戦でぼこぼこにしたときの爽快感はたまらないものがある。

大半のゲームには特徴、それはレベル、スキルの充実によるインフレがある。特にアクションゲームにおいて敵の戦闘はほぼこれといっていい、
こっちが強くなる分にはいいのだがそれと対の関係にある敵も、どーせ強くなるし面倒臭いと感じることも多々ある。

そんななかデスストランディングは一味違った。ある程度慣れてきた時にボス戦に入るのだが、足元に黒いタール状のものがフィールド一面に広がり
足が取られ歩くのも走るもの困難な状況をつくりだしたのだ。あれだけ配送で培って慣れてきた「足」がもがれた感覚に陥ったのだ!そして初めて戦うボス、緊張しないわけがない!こんなのビビるに決まってる!しっかりと緊張感の持続を味あわせるあたり他のゲームではなかなかみない表現だと考えさせられた。やはり小島は天才だと。

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また二度目のボスでは人を背負った状態での戦闘に入る、通常背中の物資をやりくりしながら戦うのだがそれがない、それはまさに「手」をもがれた感覚。武器の切り替え、物資のやりくりが困難な状況をつくりだした。

雪山では見えない敵に対しての手段であるB.B。そのB.Bが使えなくなるという状況に陥る。敵を捕捉できない、「目」が奪われたのだ。

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こっちが強くなったから敵がつよくなるということはなくこちら方に状況に合わせた困難が生じているだけなのだ、「今まで使ってなかったアイテムを使ってみようかな?」「強力な武器でゴリ押すか!?」「一旦敵の動きをみよう、」などのプレーヤーそれぞれの体験が重要視される、ボタンをただただポチポチ押すような脳死したゲームでは決してないのだ。

五体満足という言葉がここで正しいかわからないが、私はどんな物語でも場面によってキャラクターの能力が浮き沈みあっていいと思っている。屈強なやつでもずっと健康なわけじゃないし、風邪気味で苦戦を強いられるときもあるだろう、旅だったら物を盗まれたり、それこそ怪我をしてうごけなくなったりと何が起こるかわからない、よくありがちなのはそれをただのイベントシーンで終わらせてくることが多すぎる。いままで当たり前につかっているものがつかえなくなったときの「あれって当たり前につかってたけど、、、めっちゃ便利だったんじゃん」と!

デスストのようにストーリーの進行とあわせたレベルデザイン、不自然ではない必然性を感じるハプニング。前編でも述べた通り小島監督のゲームは映像主体ではなくゲームゲームとしたゲームを作ることに特化した天才である。映画とは違い、ゲームでしかできないことをしっかりと昇華できている。

ストーリーに対して ちょろっと思うこと

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この世界観にはPV時から相当引き込まれたのを今でも覚えている。「蟹」が映ったあのPV、、、、まさにこのnoteと同じように「蟹」から始まるのだ、、、しかもどちらも蟹の死骸から、、、笑

それはさておき、、、

ゲームにしていて重厚な物語のなかに何回か感じとったものそれは、小島監督が「コナミを許す」という慈悲なのか希望的なものなのか組織から離れるサムとそれを結び付けようとする各キャラクター。どちらがどちらを担っているかは定かではないが縁を切った状態の両者それはコナミという組織を離れたが”まだ手を取り合う可能性は残されている”という小島監督の希望のようなものも感じてしまった。

よくよく「手」のモチーフが多用される、結晶の形、手形、そのなかで印象的なのものは指の数である「5」という数字だった。ラストシーン近くでサムがビーチというあの世とこの世の狭間なような場所に取り残されてしまう場面。

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空には5つの人影が浮かんでいて、サムを助けようとする仲間の声が頭に響く。一人一人の力は微力かもしれないが五人揃えば人一人を救える。サムにとってたそれはまさに絶望から救うために差し伸べられた「手」なのである。またそれは運命的、無意識的に誰かと誰かが支え合っていることを示唆している。

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ラストシーンでも同様だ、BBが死にかける瞬間、そこにはまだ出会ったことのないであろうつながり、仲間がしっかりと写り込んでいた。一時は息をひきとったようにおもえたが彼女もまた死ぬべきではなかった、いずれ出会う仲間とのつながりを共有するまでは。

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小島監督のこのゲームはすごすぎてもう、、、なんだか。

今回では語りきれない
ドイツ人からデススト通してフレンド申請がきたエピソード、、、(つながりすごいっ笑)
サムの奥さん対しての考察
それに暗躍する政府の考察
うごいてるだけで操作して気持ちいい理由(メタルギアの時もそうだった)
音楽、UI、他にも本当に語りたいのだがめちゃめちゃ長くなるのでここらへんにしておきます笑

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小島監督に感謝!つながり最高!



この下↓にはFF7リメイクについて少し語ります。ほぼメモ書き。興味があれば(完全ネタバレ)

本当に楽しい!!!!
丁寧につくりこまれたミッドガル!!!!
追加のシナリオもいいよ!!!!
最高じゃん!!!!!
最高じゃ?
ん?
あれ?
かゆ、、、
うま、、
、、

ここから先は不快に思う方もいると思うので注意が必要!!!!

エアリスが出てきた途端、ロボットアームで道を進むあたり、、、うん、、、退屈だ。
オリジナル部分ですっといけたあたりもう完全になくなってしまった、
神羅とばちばちやりたいという、その直前まであった緊張感がすべてそがる。
歓楽街でのイベントでも鈍重な流れは変わらず。
神羅ビルでのイベントに関しては「本当に無駄が多い」
侵入するときは爆笑ものである「えっ!それでなんでみつからないの!?」
コントかと思いました笑
カメラアングルを巧みに変えて即席で対処した感じがすごいです!

北条とのくだりはだれが嬉しいのだろうか
チャプター7くらいまでは本当に丁寧につくっていたのがうかがえ
その反面、発売日に追われ美麗なグラフィックを保つために犠牲にしたものが多く見受けれる。
(美麗といってもバグなのか定かではないが低解像度で画像が読み込まれているためいい意味で昔の生ポリゴンみたいなグラデ画像)
もっと神羅ビル内のジェノバはもっとホラー要素があったようにおもえたが
スタイリッシュな感じにまとまってしまっている
新しい設定のモヤモヤ「フィーラー?」(うる覚え、、)という運命をまもるもの?みたいな設定は本当に邪魔である
(運命というものが変えられそうになると”物理”で邪魔してくる、、、道塞ぐとかばっかり、、、運命って物理なんだね。素敵だね。)
スターウォーズの映画でDVDや続編に対してファンが怒る感覚がわからなかったのでだが
初めてわかりました!!!!
ルーカスがしてきたこと、、、それは今スクエニがしてることだ!!!!!!

そもそもこういった物語は主人公たちと共に歩みこの先何が起こるかわからないストーリーを体験したいのだ!
ストーリー中なんども入るフラッシュバックをみて「こいつら二度目の世界あるいてるんじゃない」?
という邪推をしてしまうほど、変えられない運命に対して踊らされているように主人公たちが滑稽にうつる。
序盤はその設定がなくても引き込まれたし、当時の感覚になれた!!!
名作は名作だったし、、、何がおこるかわかっていてもこの先の物語にひきこまれた。

それなのにな〜〜〜
運命通り操られてることを知り、キャラクターが
わかりやすいように運命は変えられる、、、とかいいだすメンバー
や、、、そうだろうね、、、、
(これはオリジナル否定??新しいものがすきなユーザーへの配慮??エアリスが死なない都市伝説を再現??)
今作が持っているわかりやすいメッセージ「運命は変えられる」に対して
キャラはキャラでわかりやすい返答と安い言葉をたくさん終盤に吐かせる。
新規だったらそれが運命かもわからないわけだし、オリジナル知ってる人からしたら、、なにこの演劇ってなる。誰得?
ストーリーが変わるってことであればリメイクじゃなくてリブートにしろ!と強く言いたい。


思い返すとこの黒いモヤモヤが出てくるシーンは
テンポが悪くなる、真相がわかるとより邪魔だし、なんとこいつらとの
ラスボス前の戦闘がたますさまじくだるい
戦隊ものが好きなスタッフがいるのか
敵もダサいし設定もダサいw
ラスボスも、、、、もうなんかさ、、、
そいつ存在が明らかになるのはストーリーがもっとすすんでからじゃない???
ミドガルオムズが死んでるときのあの光景鮮烈だったでしょ?
あの体験はもうさせてくれないんだよね、、、
あ!ってかストーリー変わるから、、、あ〜、、、そうね。
何部構成はひた隠しにしてるのはきっと
最初にミッドガル一部
オリジナルストーリーの二部の
最初に二本でおわりっていったら
売れないと想定してのことだろう???

新設定に対しては干渉してこないあのモヤモヤ
オリジナルのゲームにたいする運命ではないので
もう設定ぐしゃぐちゃ、、、、

演出がチープ
崩れそうなパイプの上を歩くシーンで
一回カメラが下にいる敵をうつす
「このパイプ絶対落ちるじゃん」
そう、落ちて戦闘が始まる

メッセージもそうだが、演出もわかりやすいことを
わかりやすく大げさに伝えておおげさにキャラに言わせる
誰が言ってもいいセリフは心の奥底にとどめておいて欲しい。

これに関してなんにも面白いとも思わないし
気持ちが入らない
戦闘があれほど面倒で
面倒な戦闘をするためには面倒な会話
面倒なステージをすすまなければならない

あーいったあたかもイベントが起こりそうな場面で何もしない
とうことをやるべきだ

オリジナルにあったジェットコースター感は、もはやないといってもいい

その反面新キャラは特に何も悪させず受け入れられた!
ジェシーの追加エピソードがよかっただけに残念でならない
戦闘もシステムがいいのだが、戦闘の頻度のバランスは調整が必要。
バレットの離脱に伴う、親近感があるキャラの登場が減った途端なにかさびしくなる世界。

あと、、、気のせい?
マリンの友達の女の子と顔と声同じなのはなに??
(声優よくしらないからすません、、、似てたよう気がします)

怒りが強くなってしまったが、それだけこのゲームが好きってことすね笑

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