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ミントのオイルを頭にぶっかけたらどうなるか

ミントのオイルを頭にぶっかけたらどうなるかご存知だろうか?
結論としては、スースーして散々な目に遭う。

もう少し詳しく説明しよう。

昨夜、わたしはいつものように寝る前に風呂に入った。
我が家は自分たちで作った五右衛門風呂である。
お湯のでるシャワーがない。
排水も、カニたちのいる水路を通って
そのまま海に流れてしまうので
シャンプーや石鹸は使わない生活をしている。

シャンプーを使わない代わりに
その辺の草を摘んでつくった草酵素で髪を洗い
最後にハンゲショウのチンキを
リンスがわりに使うというのが
最近のわたしの髪の洗い方だ。

昨日も草酵素で髪を洗った。
そのあとハンゲショウ のチンキを使おうと思ったら
お風呂場にない。

その日の朝、チンキが少なくなってきたので
ボトルに追加したことを思い出した。
棚にあったミントオイルの空き瓶に
ハンゲショウ チンキをたっぷり入れた。

びしょびしょのまま風呂場から出て
風呂場の前の棚に置いてあるボトルを手に取った。
風呂場に戻ってハンゲショウチンキを
リンス代わりに髪の毛全体にたっぷりかけて伸ばした。

いつもよりもしっとりとしている気がする。
あれ?チンキってこんなにしっとりしてたっけ?

と思う間も無く
とてつもないスースー感とミントの香りが漂ってきた。

いまリンス代わりに頭部全体に伸ばしている液体は
ミントオイルだったのだ!
さっき棚から取ったボトルは
ハンゲショウチンキではなくミントオイルの方だったのだ!!

急いで風呂釜のお湯を汲み汲み髪を流す。
流しても流してもスースーが広がるばかり。
顔や首や背中がスースする。
夫に石鹸を持ってきてもらい流すも
まったくおちた気がしない。

流しても流しても
首や背中から太もも足先まで
ますます広がるスースー。
鼻や口の中にもスースー。
そのうち風呂釜のお湯も尽きてきた。
それでもスースーは
減るどころか広がるばかり。

お湯は薪で沸かした貴重なものだ。
もうこれ以上お湯を使っても無駄にするだけだ。
作戦変更、乾かし作戦だ!
風呂から上がって頭を乾かす。

頭皮全体がヒリヒリして涼しい。
目が冴える。
鼻の穴と上の前歯のつけ根の裏がスースーする!
前歯のつけ根の裏がスースーするなんて人生初めての体験だ。

明日は早起きして片道2時間運転の
仕事の日だというのに
眠れそうな気がしない。

頭を乾かすと0.1%くらいは
マシになったような気もする。
仕方なく布団に着くも
ミント臭くてリラックスできない。

寝返りを打つたびに
ほわーと強烈なミント臭がたちのぼる。

お風呂に入るまであんなに眠かったのに
無理やり覚醒させられているこの状況は
かなり地獄である。
こんな拷問があってもおかしくない。

ひどいひどい!
この辛い体験は絶対言葉に残してやる!
と奥歯を噛み締めていたら
いつのまにか眠っていたようだ。

朝になったが、まだミント臭い。
スースーは落ち着いたものの
臭すぎて気分は悪い。

夫には「おっさんのヘアトニックみたいな匂いがする」と言われる。
きょうの職場では、
おっさんのヘアトニックつけたな、
と思われるのだろうか。
そんな想いもよぎるが、
ミント臭にかき消され
もうどうでもいいと思えてくる。

眠った気がしないが
がんばって2時間運転して出勤した。

仕事を終えて車に戻るとミント臭。
車にも匂いがついてしまうくらいだ。
おっさんのヘアトニックつけてると
思われたかもしれない。
だが、もうどうでもいい。
眠くて眠くて仕方がない。

髪の毛を触ると
ホワッとミントの匂いが
どこまでもついてくる。

どうだ、
ミントオイルを頭にぶっかけると
散々な目に遭うことが
わかってもらえただろうか。

ミント臭の中
眠気と闘いながら
2時間運転して帰宅した。

こうして言葉にして
誰かに言いつけると
少し気が済む。

カニとはあまり関係ないが
ここに書き記しておこう。

今夜はもう間違えない。

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