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テスト環境用のサーバーの話

Misskeyのサーバーをお世話しています。
Misskeyのサーバーを建てたときは、バックアップをとっておく事、また、そのバックアップを使用してリストアできるかを確認するという事を定期的に実施しておくとよいです。
アップデート作業等で何かがうまくいかなくてバックアップに頼るという事は、結構あるためです。恥ずかしながら私も調子に乗ってまともなバックアップをとっていない状態で幾度かアップデートで焦る経験をしています。

うまくいかないと一瞬で焦る人間、またアップデートの度にどきどきすると疲れてしまう人は、リストア試験をするためのテスト用のサーバーを持っておくとよいです。また、リストア試験ができるサーバーがあると、アップデートの時にそこを使用して事前にアップデート作業がうまくいくかお試し確認ができるので、とてもよいです。
サーバーを建てた後のうまくいかなくて焦る時、大体アップデート作業がきっかけだからです。

・本番のアップデート前に記載の手順(いつもの手順だけでいけるか、追加で必要な作業がないか)でいいのかリハーサルできる
・↑でうまくいかなかったとしても本番運転に影響がない。復旧作業等は不要で、落ち着いて原因の調査に時間を割ける。

万が一リハーサルでうまくいったけど本番のアップデートがうまくいかなかった、という場合も原因切り分けの一助になるかと思います。という事で去年から3つの手段でご用意してやっていたので、その辺の話を書き連ねてみます。

サーバーのご用意

ラズパイ

お手軽です。
また、本番運転させるサーバとして使用している例も多々あります。
サーバとしてはお手頃なお値段だし、組み立てたりなんだり物理的にお世話をするのでなんだかかわいく思えます。
ただ私は構築して一週間で壊れました。
Amazonでぽちったので問い合わせしてみましたが、全額返金になりました。そんなことって。

安いVPS借りる

一番長くこれでやっていました。先ほどのラズパイの他に持っているPCもちょっと容量などが心もとなかったのと、ConoHaちょっと試してみようかな、安いしなというので使っていました。
あとテスト用に構築する前に別のソフトのアプリイメージインストールして試したりもお手軽にできてよかったです。
テスト用としてもまずこちらで試してから本番向けでも設定、というのを本番に近いイメージでできてよかったです。(本番もVPSでやっているため)
自動更新ではなかったので、一年たって気が付いたら蒸発していました。メールとかきてたのかな。

仮想マシン

最初からこれでやっていればよかったのではという感じで一番楽ちんな印象です。最近こっちでやり始めました。
前のPCで試したときはCUIのみにしたのですが、GUIありのほうがリストア後にちゃんと動いているか確認するのが楽ちんでした。とっつきやすい。
あと自動でWindowsの指定フォルダにマウントしてくれるのが便利すぎる。
UbuntuをGUIで触るのも、新鮮でわくわくしました。
ゲーミングPCを6月に買ってから容量とか性能とかを前より気にしなくてよくなったのでこういう事も気軽にできるようになってきて、PC買い換えてよかったなあと思いました。このご時世だといいPCのほうがやれることってだいぶ幅広くなりますね…。

環境作成のためにやること

本番環境で定期的にバックアップを取る

少なくとも、アップデート前にはバックアップをとっておく事も儀式として組み込んでおくとよいです。バックアップが必要なのはほぼ大体アップデート時です。

テスト環境を構築する

OSを入れる、SSH接続できるようにする(rootログイン禁止にする)、自動ログ取得、リストアするためにリストアできる手前までMisskeyのインストール作業をする等…

大体本番と同じ環境に近づけるほうがアップデートのリハーサルという意味では安心ですが、最低限リストア&リストア実施後にMisskeyが動作しているか確認できるところまであればよいかと思います。
ただ、SSH接続時のターミナルソフトは本番とテスト環境で背景色を変える等、どちらに対して操作をしているのか一目でわかるようにしておくことを推奨します。間違えるとかなり焦るためです。

リストアやアップデート実施時の手順メモを作っておく

もちろんアップデートに伴いやる事の手順が多少変わる事はありますが、基本的には同じ儀式をすることになります。簡易なテキストファイルでも手順メモがあれば、自分の作業ミスが減るので焦ることが減ります。
メモがあってもうっかりすっ飛ばしてしまう事はありますが、まあそういうこともね。

ちなみにアップデートでもリストア試験でも、コマンド打ってうまくいったように見えてもブラウザからMisskeyがちゃんと動作しているか実際に確認したほうがよいです。
私はアプデ後にすぐPC閉じて寝たら実は本番サーバーがエラーでぐるぐる再起動をしている報せを受けて焦った事があります。

建てたら建つかな?くらいの温度感で建てたサーバーでも、エラーを吐くと少なくとも私はいつも結構焦ります。
なるべくオペミスしないようなシンプルな手順で、しかしなるべく確実に、アップデートについていけると平穏が訪れ、うれしいです。おわり。

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