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Twitter→@Cancer_Midday 自創作の設定、小説など置く予定です。サムネイルなどにAI生成画像を使わせていただくことがあります。

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  • ものがたり集

    自分が作った文章をまとめています。

  • 創作設定集

    創作の設定に関するものを置いています。

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ドラコ奇譚:設定集

あらすじ飛竜や知的生命体が暮らす生命の星「惑星ドラコ」で巻き起こる不思議な物語。魔法とテクノロジーで繁栄してきたドラコ文明に、突然訪れた大ピンチ!ドラコ神話に登場する「邪神」が、数千万年の時を経て復活してしまった!邪神こと「魔王テュフォン」はドラコの完全な破滅を望んでいる。もちろん神様の親玉「ヨルズ龍王」も黙ってはいない。獣、人間、神様…生きとし生けるもの全てと、テュフォン率いる魔王軍の壮絶な戦いが始まる! 用語・惑星ドラコ オーグ宇宙域 プロミナ星系の第3惑星。広い海と3

    • 神様のつくりかた

      はじめに こちらは創作キャラクター「無根星」に関する物語をまとめたものです。 人によっては不快になる表現、過激な表現やその隠喩が含まれていますのでご注意ください。 神様のつくりかた 「もうじき。もうじきでございます。わたくしDr.マルチの最高傑作が誕生しますよ。ええ。ええ。左様でございます。量産が可能になれば魔王軍は天地を掌握したも同然です。対龍兵器『人工神』の完成は間近です。サンプルが完成しましたら、ペレ様にもお送り致します。 どうぞお楽しみに。」 最初の日。 僕ね

      • りゅうふちの記憶

        夢幻街に没す 「深い深い街の底は未踏だったかも知れない。」 気狂いの男がそう言った、なんともバカな話だと思った。 「誰も居なかった。何も無かった。ただ暗闇だけだった。」 言い終わらぬうちに、やがて涙すら涸れ果てて、声にならぬ声を洩らすだけとなったその男を、僕は心底哀れんだ。 「なんて可哀想に。」 僕が呟くと、男は言葉を失い、数分のうちに死んだ。 それは彼にとって最大に晴れやかな最期だったと思う。 あれから幾日経って今は、もう春も間近な、気持ちのいい好日の昼下がりだった。な

        • アーティファクト群想録

          アーティファクト群想録 「誰がために走るのか?砂糖の呪文に焦がれて早幾日。」 「ここには甘い嘘しかありゃしないぜ。」 行け。湾岸まで地平を進め。湖の都を目指せ。決して疑るな。エントロピー変動の風になれ。一陣の夜になって裾野を靡かせろ。世界が終わってしまう前に。凍える理由として、夢が足りないのだ。疲れ果てては宿屋で迫る。夢枕にそっと忍ばせる。 「異夢を搔い探れ。その先にすべてがあるのだから。」 大人になる方法を知りたかった。手解きして欲しかった。意識は倦んで解けない。煙草が燻

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        ドラコ奇譚:設定集

        マガジン

        • ものがたり集
          5本
        • 創作設定集
          3本

        記事

          ドラコ奇譚:ヨルズの目覚め

          息を呑んだ… 「あ」 昨日と変わりない、いたって平凡な昼下がりのことだった。深淵街の中層、大穴の出口に向かう昇降機乗り場にほど近いエリアの、誰にも見つからないような場所にそれは居た。壊れかけの自販機が点滅する、うら悲しい空間だった。ぼろぼろの外套を着込んで、朽ちた布で顔を覆っている。褐色に澱んだ鱗をまとってたたずむ、変わり果てた姿の貴方を見つけた。 「おい、」 感極まって、言葉がこぼれた。 「コスモス……なのか」 それは私の声に応えるように顔を上げて、こちらをじっと見た。生き

          ドラコ奇譚:ヨルズの目覚め

          夜世界深慮

          「ドラコ奇譚」の短編集です。本編に関わる部分なので今後消えたりするかもです。 「静淵の産道」グランヨルズも、窓辺が涼しい季節になった。北の地方はもうずいぶん雪で埋もれていると聞く。  もう一〇年はこの穴から出ていない。深淵街での「誰にも知られない」生活が心地よくって。自宅で魔道具作りの仕事をこなして最低限の稼ぎを得つつ、完全に平静な日々を送っている。遠くで聴こえる鐘の音が正午を教える。ここは深海…街灯のほかに明かりはなく、プロミナの光が一筋だけ差し込む頃にそれが鳴る。その

          夜世界深慮

          魔王の設定

          かにかにです。「ドラコ奇譚」のラスボス、魔王テュフォンの解説です。用語が多いので、まだの方は全体の設定集を先に見ておくことをおすすめします…。 ​─────── 魔王テュフォンは、惑星ドラコの月のひとつ「衛星ガンマ」出身の男。一般には「オーラ族」とよばれる種族に属している(オーラ族は、低温の魔力の炎が全身を包んでいるのが特徴の種族)。 テュフォンの体高は通常時で20メートル。2.5メートルから50メートルの範囲で自在に変幻する。魔力炎の濃度を変えることで、体の大きさを変

          魔王の設定

          ドラコ奇譚の年表的なもの

          noteは初めて投稿するので見づらいかもです。これからもここに設定とか乗せていくかもしれません。何卒よろしくお願い致します。 自分の創作の年表みたいなのをまとめてみたくて作ってみました。長いうえに用語がいっぱいですので、しんどいと思います。それでもええでという方がいたらお付き合い下さい。 ちなみに、トップ画像の子は創作の歴史の上で結構重要な役割を持ってる子です。 ​─────── 用語解説 ​─────── ・ドラコ…舞台になる惑星の名前です。 ・叡族(えいぞく)…

          ドラコ奇譚の年表的なもの