2021年面白かった本

今年読んで面白かった本について超簡単に説明、感想、紹介します。
めちゃくちゃ適当です。

「決定版日中戦争」
太平洋戦争の発端は日中戦争にあるということがよくわかる本。

「南京事件 秦郁彦」
南京事件について発生原因や実数を考察し、筆者なりの着地点を書いたもの。

「パンドラの匣 太宰治」
太宰治にしては珍しいさわやかな物語が収録。

「福翁自伝 福沢諭吉/齋藤孝」
福沢諭吉の自伝。面白いエピソードがたくさん。

「坂の上の雲 司馬遼太郎」
陸軍の騎兵部隊創設者秋山好古、海軍参謀秋山真之、真之の親友正岡子規を主人公に明治維新から日露戦争までを描いた物語。

「はじめての仏教 ひろさちや」
仏教についてわかりやすく解説された本。

「AIとBIはいかに人間を変えるのか 波頭亮」
AIによって今後世界がどのように変わるのか、ベーシックインカムを導入するとどのような利点があるのか。

「新版きけわだつみのこえ 日本戦没学生記念会」
日中戦争、太平洋戦争で戦場で亡くなった若い戦士たちの遺書や日誌。

「雄気堂々 城山三郎」
渋沢栄一の生涯が描かれた。

「功利主義入門 児玉聡」
哲学思想の中で筆者が一番わかりやすいと思っている功利主義について。最大多数の幸福、功利主義はどのように良いのか。

「伊藤博文 瀧井一博」
伊藤博文は周旋家であって、吉田松陰のような思想家ではない。
伊藤博文は吉田松陰をあまり評価していない所がお互いの性格の違いが出てて面白かった。

「東京裁判 児玉襄」
A級戦犯裁判である東京裁判の様子が描かれたもの。
日本人としては納得できないことがたくさん。

「近思録改訂版 朱子/呂祖謙」
朱子学の考え方が書かれた本。
朱子学<陽明学という印象があったけど、朱子学の考え方もすごく為になる。

「倫理学入門 品川哲彦」
人類が今まで生み出してきた様々な倫理学を紹介したもの。

「人間の條件 五味川純平」
日中戦争を舞台にした小説。
正義感強い主人公が敵だけでなくいろいろなことと戦っていく様子がとても勇気をもらえる。個人的な今年No.1の面白さだった。

「大隈重信 伊藤之雄」
薩長土肥の出身ではない大隈重信が藩閥の理不尽に晒されながらも日本のために力を尽くす様子が感動する。

「出家とその弟子 倉田百三」
親鸞の弟子の唯円が親鸞の教えを物語にして説明したもの。

「満州事変 緒方貞子」
日中戦争の発端の一つでもある満州事変についてこと細かく書かれている。

「落日燃ゆ 城山三郎」
文官で唯一のA級戦犯として裁かれた広田弘毅の生涯を描いたもの。

「太平洋戦争 児玉襄」
太平洋戦争の戦場、戦局を一つ一つの地域をピックアップしてその地域ではどのような戦いがなされたか書かれたもの。

「スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) ティモシー・テイラー/池上彰」
経済学のマクロ編。ミクロ編も面白かったけど、マクロ編の方が圧倒的に面白かったし為になった。
経済学について興味を持ったきっかけになった本。

「できない脳ほど自信過剰 池谷裕二」
能力が低い人は、
①能力が低いゆえに、自分がいかに能力が低いか理解できない。
②他人の能力も正しく評価できない。
③だから、能力の低い人は自分を過大評価する傾向がある。
周りに傲慢な人がいたらこういう状態なんだなと思えば、イライラは少し収まる。

「人口減少と社会保障 山崎史郎」
今の日本の経済状況の悪さは人口減少によるもの。
なぜ人口減少が起きたのか、人口減少が起きてる今、これからどのような政策を取るべきなのか。

「日本軍兵士 吉田裕」
日中戦争、太平洋戦争での日本軍兵士の装備、食料、健康状態、精神状態に目を向け、その現実を伝える本。

「敗者の維新史 星亮一」
会津藩士の一人の日記を通して、会津藩士戊辰戦争下、その後の生活がリアルに描かれている。

「デフレの正体 藻谷浩介」
デフレを人口や地方格差、少子化など様々な面から原因を探り、解決策を述べた本。

「BC級戦犯裁判 林博史」
BC級戦犯犯罪について、一般的に言われているイメージと実際は違う、データや資料で振り返る。

「新自由主義の復権 八代尚宏」
小泉政権時代に行われた新自由主義的政策によって本当に格差が拡大したのかをデータ、資料で検証した本。

「本当は憲法より大切な日米地位協定入門 前泊博盛」
日米地位協定の不具合、不条理について書かれた、また暴いた本。
憲法やアメリカ、在日米軍・基地の在り方、向き合い方について考えさせられる。

「長州奇兵隊 一坂太郎」
長州奇兵隊藩士たち一人一人の生き様を、発見された資料、墓などから紐解いていく。

「いっさい夢にござ候 角田房子」
陸軍中将であり、フィリピンでの戦いを率い、バターンの行進などの責任を負い、戦犯として裁かれた本間雅春の生涯について書かれた本。

「死の縁を見た男 門田隆将」
福島原発事故発生からの数日間福島原発の職員達が事故の収束に奮闘した様子を描いた本。

「安政の大獄 松岡英夫」
安政の大獄に焦点を当て、井伊直弼がなぜ安政の大獄を行ったのか、思想や生きてきた境遇から紐解いていく。

「競争と公平感 大竹文雄」
市場原理による競争と市場原理によって生み出された格差に対し不公平感を抱きやすい日本人がなぜ不公平を抱きやすいのか、市場原理はなぜ日本人に馴染みにくいのかが書かれた本。

「日本の一番長い日 半藤一利」
終戦の日8月15日の数日前から終戦に向けて奮闘した者、終戦の条件に不安感を持ち反対に奮闘し、クーデター未遂事件を起こした者達について書かれた。


今年一年、最近興味持ってよく読むジャンルは
小説(大正~昭和にかけての作品)、
歴史もの(特に幕末、近現代)、
日中戦争・太平洋戦争の日本が関わった戦争関係、
哲学倫理学、仏教系、中国の思想(特に儒教・朱子学・陽明学)、
経済学、脳科学、
現代時事系
って感じでした。

自分が興味を持ったジャンルにしか手を出さないので、読む本がかなり偏ってしまうので、みなさんの面白かった本・おすすめの本等教えて頂けたら嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?