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日本の貧困

日本の貧困について関心を持ち出したのは昨年、経済系の本を読んでいる時に、その本の一部に日本の貧困について書かれていたことがきっかけです。

先進国における日本で貧困が自分の想像以上にあったことに衝撃を受け、そこから少しずつですが、学ぶようになりました。

僕は実際に目の当たりにしてないので、本などの情報しかわかりませんが、それでも驚くことばかりでした。
実態などについては、ここで説明するより実際に本などを読んでみた方が伝わりやすいので、下の本などを読んでみてください。

チャイルド・プア〜社会を蝕む子どもの貧困https://r10.to/hMR4Vn

貧困の中の子ども
https://r10.to/hwzz3D


ここではその他の部分を書くことができたらいいなと思います。



まず、日本に貧困というものがどれくらいあるのかということで、

そもそも貧困とは、

貧困と格差の違いを決定づける基準として、貧困は「許容できないもの」と定義づけている。(岩田正美)
格差は多かれ少なかれ存在する。貧困撲滅を求めることは、完全平等主義を追求することではない。
「貧困」は、格差が存在する中でも、社会の中のどのような人も、それ以下であるべきでない生活水準、そのことを社会として許すべきではない、という基準である。
この「許すべきではない」という基準は、価値判断である。
価値判断は人それぞれ異なる。
貧困の定義は、社会のあるべき姿をどう思うか、という価値判断そのもの。
(子どもの貧困 阿部彩)

です。
つまり、貧困とはその社会の状況、現状に大きく影響されるということです。
そういう意味では絶対的なものも当然ですが、より相対的なものの方が意味を持ってくると思います。
また、すべての人を同じ能力、平等にするのではなく、どんな人にも限りなく公平な機会があるということが大事だと思います。


その中で、相対的貧困率という言葉があります。

相対的貧困率とは、等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯人員の平方根で割って 調整した所得)の貧困線(中央値の半分)に 満たない世帯員の割合。 可処分所得とは、所得から所得税、住民税、社会保険料及び固定資産税を差し引いたものをいいます。

2018年の日本における貧困線は127万円、相対的貧困率は15.4%とされています。つまり日本の人口の6人に1人は、相対的貧困ということになります。
(一人世帯で127万円、二人世帯で180万円、四人世帯で254万円)。
子どもの貧困率は、13.5%、7人に1人の割合です。

ただ、相対的貧困率はあくまで数字でわかりやすく表したものなので、貧困線を1万円上回っている世帯は貧困ではないのかというとそういったことではありません。あくまでも数字上の基準です。
人々の住む地域の物価なども生活に影響してくるので一概には言えません。
なので数字としては大まかに知っておいて、実際は現実をしっかり見つめることが大事かと思います。


ここで、日本において相対的貧困率が15.4%もあること、6人に1人という割合であるということに驚きました。
子どもは、13.5%、7人に1人。


日本の相対的貧困率はOECD諸国36ヵ国のうちでは、8番目に高く、
G7のうちでは2番目に高いのが現状です。


古いデータですが、
日本の「家族関連の社会支出」は、GDP比の0.75%であり(2017年度は1.58%)、スウェーデン3.54%、フランス3.02%、イギリス2.93%などと比べると非常に少ないです(2008)。
ここで「家族関連の社会支出」として計上されているのは、児童手当、児童扶養手当、特別児童扶養手当(障がい児に対するもの)、健康保険などから出産育児一時金、雇用保険からの育児休業給付、保育所などの就学前保育制度、児童養護施設などの児童福祉サービスのことです。


教育支出も最低レベル(2008)
日本の教育への公的支出は、GDP比の3.4%であり(2018年度は4.0%)、スウェーデンやフィンランドの北欧諸国は5~7%、アメリカ4.5%と比べても最低レベル。
教育の部門別に見ても、日本は初等・中等教育で2.6%、高等教育0.5%と最低のレベル。(2008)
また、公的教育支出の中身を見ても日本は特徴的。もともと高等教育への公的支出が少ないものの、その82%は教育機関への直接支出であり、学生に対する補助は18%に留まっています。

諸外国と比べて、このような分野に投入する公的支出は非常に少ないのが現状です。
このような結果になっているのは、やはり認知されていない、関心が薄いということが大きいかと思います。
僕もついこの間まで全く知らなかったです。
今も実際はほぼ知っていない状態だと思います。
ただ、たった少しですが、知ったことで「何かしたい」と思うようになれたので、やはり知られていくことが本当に大事かと思います。

実際の声も一つ紹介します。


「子どもが成長するにしたがい、食費や教育費が増えてくるのに、児童扶養手当は少なくなっていく…生活保護も受けられず、働きにも出られず(不登校のため)これからどうなっていくのでしょうか。お金ってある所には沢山あるのに…(母36歳、子12、11、8歳)」


ちなみに、2021年4-6月期の個人金融資産残高が1992兆円で過去最高額を更新しました。




今回ご縁があり「おてらおやつクラブ」のみなさまから活動についてや実際の貧困についてのお話を聞くことができて本当に良かったです。

これから何かしらの形で協力することが出来ればと思います。

今回は主にお金的な面を中心に書きましたが、実際はそれだけが問題ではないということが少しずつですが知れました。
文章にするのはなかなか難しいです。
間違えている箇所も多々あるかもしれません。
ひとまず終わります。

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