輿論と世論



読書の面白さの一つとして
意図してないにも関わらずに
前読んだ本との繋がりに気付いた瞬間があると思います。
大隈重信の本を最近読んだんですが、
立憲改進党系側からの明治の政治、歴史が見れて
以前板垣退助を読んだときには自由党系側からの明治の政治、歴史が見れて
こっちがこう考えてこんな状況だったとき
あっちはそういえばあんなこと考えてて
あんな状況だったな
と繋がってお互いの内容を深めあっていく時がすごく面白いです。

他のジャンルでも経済と倫理って結構繋がってる所が多くて面白いなと感じました。

大隈重信(上)https://r10.to/hyPDQ8
大隈重信(下)https://r10.to/hwMEDz
板垣退助https://r10.to/haau09

人物についてめちゃくちゃ大雑把にいうと
板垣退助は藩閥に属していたけど政変によって下野し、在野を中心に日本のために活動した人
大隈重信は藩閥に属さなかったため、政治の中心にいたかったがいれないことが多く、時には政治の中心で、時には在野で日本のために活動した人
ちなみに伊藤博文は藩閥に属していた人で本人の能力もあって基本的に政権の中心にいて日本のために活動した人って感じです。


伊藤博文https://r10.to/hyqcxI

どの人にもそれぞれの立場があって
状況も違うけどそれぞれの苦難があって
それぞれの方法で乗り越えてきた偉人達から学ぶことは多いと思いました。
特に苦難に遭った時にどういった考えで、どういった行動、態度を取るかは勉強になります。


またお互い政党を作った人なので
今の政治を理解する上でも面白かったです。


大隈重信の本の中で輿論と世論の話があって面白いなと思ったので書きます。
それぞれの意味を調べると

輿論
理性的な討議による合意、事実をめぐる公的関心のこと

世論
情緒的な共感、美醜をめぐる私的な心情を意味


個人的な解釈だと(本来の意味とは少し違うと思いますが)
輿論は理性的でしっかりした事実・知識・根拠をもとに出された意見
感情に流されない

世論は感情的で不確かな情報、浅い知識をもとに出された意見
感情に左右されている

って感じのイメージです。


自分や自分の身近に置き換えてみても
行動や発言や態度が
感情的にならず理性的なのか
確かな根拠や考えがあってのことなのか
感情に左右されていないかと立ち止まって考えたり
なるべく理性的になれるように
感情にコントロールされないようにすることはすごく大事なことだと思いました。


感情は多少は入るものだけど
感情的になりすぎた意見についてはなるべく受け流すようにし、自分はなるべくそうならないように気を付けようと思います。
感情や私情が入りすぎると冷静に物事を見たり判断したりすることができないので。


いろんな情報や発信のしやすさがあるからこそ
輿論が増えて、世論が減っていけばいいなと思いました。

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