2022/06/11 3か月ぶりの面会

緊張しながら病棟へ。
ワクチン接種証明書を持参しなければ行けない程の厳戒態勢。

病棟のロビーのソファに案内され、目の前には2メートル程の高さのある透明なアクリル板のパーテーション。「えっ…こんなオープンな所で、こんな距離感で面会…、ハードル高過ぎ!」内心思いました。本人には指一本も触れられない。

…まさに動物園の動物と客です(苦笑)

色々思っていたら、リクライニング車椅子に乗せられた母が看護師さんに連れられてきました。

左腕がだいぶ自由に動かせるようになっていて、アクリル板を手の甲で触れて確かめている様子…。

眼の動きもしっかりしている、視線も周りをしっかり見ている感じ…。

「お母さん、わかる〜?」

と声を掛けると、口をモゴモゴさせている様子。

でも、パーテーション越しに加えてお互いにマスク着用なので、全然口の動きが見えません。気管切開で声も出ないので、全然何が言いたいのかわからん。

私をじっと見ることもあったけど、手を振っても振返してはくれませんでした。

なんだか、
自分が誰だかここが何処だがわからない、認知症のおばちゃんって感じかな。

でも、私は「元気そうだな」って感じた。
ずっと意識のない母を見てきたから、ここまで回復するなんて、思わなかった。

今回の面会では、元気そうな母の様子が見られて少し安心。でも、私のことがわかるだろうか?何を言いたいのか?という事は確認出来ず。これはコロナ感染対策がもっと緩くなってくれないと難しい。早く普通に面会できますように…。

半年前までは、元気で明るい母でした。パートもして、庭では家庭菜園、猫の世話。韓国ドラマや華流ドラマをよく観ていました。

本当に突然の出来事でした。

あの日を境に、母は別人のように…。

私の人生観も変わりました。