姜(かん)内科クリニック

姜(かん)内科クリニック【大阪市の甲状腺専門クリニック】です

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ヨード摂取と甲状腺ホルモンの関係

ヨード(ヨウ素)は甲状腺ホルモンの原材料ですが、ヨードの摂りすぎは甲状腺機能にさまざまな影響を及ぼします。 自然界では、ヨードは海藻類特に昆布に多く含まれています。 ヒトのヨード必要量、つまり甲状腺機能を正常に保つための量は、1日0.1mg~0.2mgとされています。 過剰による影響は、1日数㎎~数百㎎のヨードの摂取で出現しやすくなります。 周りが海で、日頃海藻類を摂取しやすい日本のような国では、過剰なヨード摂取によって、甲状腺ホルモン合成が抑制されたり、分泌が抑制された

    • ベリーが甲状腺濾胞(ろほう)に見えました

      日頃、悩んでいたのは、甲状腺濾胞(ろほう)を患者さんにどのように表現すれば良いのかという事でした。そもそも、濾胞という言葉自体が、医療に携わらない方には非日常な言葉です。完全に閉じた、小さな袋状の構造体の事を濾胞と呼んでいます。その袋の膜の部分は、一層の細胞がびっしりと並ぶ事で、形成されています。実は、甲状腺は、小さな小さな濾胞が無数に集まってできています。 そして、濾胞一つ一つが甲状腺ホルモンを作って血液内に分泌する働きを持っている事から、濾胞を「構造単位」と呼んでいま

      • 糖尿病の仕組みを、電車の改札を例に解説しました

        私たちの血液中のブドウ糖(グルコース)は、様々な細胞外から細胞内へ進入する事でエネルギーとして利用されます。 細胞表面の膜上には、ブドウ糖の通り道があり、それはグルコース・トランスポーターと呼ばれています。そして、ブドウ糖がその通り道を通過する時には、インスリンが必要となります。 インスリンが足りないと、通り道のとびらが開きません。 また、インスリンがたくさんあっても、インスリンを感知しにくくなってしまうと、通り道が開きません。 いずれにしても扉が開かないと、血液中のブド

        • なぜクリニックを開いたか

          初めて私のnoteを読んでくださっている方に、まずごあいさつ。 「初めまして!」 私は2018年10月1日に、大阪市の東成区今里に、甲状腺疾患と糖尿病の専門クリニック「姜(かん)内科クリニック」を開院しました。その院長の姜 信午(かん しの)でございます。 開院して1年半ほど経ちましたが、毎日課題が見つかってそれをどのように改善するかを考えたり、いろんな所から届く書類を確認したり、それに返事を書いたり、新しく書類を書いたり・・・。仕事に関わる総時間のうち、70%は事務的な

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        • ヒトのからだの情報ネットワークについて
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