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2020年に訪れている4回目の揺さぶり

今、アメリカのネバダ州にあるリノという街に住んでいる。

人口は約30万人程度。小さな街で、郊外に行くと豊かな自然が広がる。車で1時間のタホ湖は雪解け水が流れ込み、透明度が高く、夏はボート、冬はスキーとサンフランシスコ方面からも多くの人が訪れる観光地でもある。日本でいう白馬か。

今は、COVID19の感染数も一定の割合で増加傾向で、カジノレストラン、一般のお店の営業停止があり3月末にあったのが続いていて、街中もみなマスクをした中で静かな非日常の生活が続いてる。

このCOIVD 19の捉え方は人によって異なるでしょうが、私的には自然からの揺り起こしと経済的な揺り起こしの重ね合わせだなと思ってる。自分が体験した世の中の大きな出来事は、(実体験を伴うもの)

(カウント外)幼少期 台風やってきて雨戸を叩く 自然からの揺り起し     小さい頃は九州、宮崎に住んでおり、秋口はよく台風が来ていた。何故か大体夜中に上陸してきて、朝方には過ぎ去っていることが多かったような。雨戸を叩く音は大きかった。

(1)1995  10歳 阪神淡路大震災  自然からの揺り起こし         いきなり早朝に地震がやってきて、避難する。 昨日までの毎日が一変するようなことは来るんだという自然への畏怖というか、 小学生ながらに百科事典やNEWTONで調べて、科学では地震を防ぐことどころか、予知することもままならないということで、そのデカさにビビる。その過程で宇宙関連の神秘も興味を持つ。避難して帰ってきたら小学校の人数がだいぶ減って、逆に友達が増えだす。

(カウント外)2001 16歳 アメリカ同時多発テロ 社会、政治からの揺り起こし夜にニュース、確かニュースステーションをみていたら、映像が飛び込んできた。高校でどう捉えられいたのだろう。あまり記憶がない。遠い出来事ではあった。

(2)2009 24歳 リーマンショック 経済からの揺り起こし         就活が終わり、就職を控えた中で1月にアメリカに行って学会発表に参加する機会を得た。ちょうどのタイミングでオバマの就任演説が行われていた。すでにアメリカは不景気が忍び寄っていて、テレビ報道には一種の悲壮感を感じた。この時、オバマは景気策としてニューディール政策を掲げていたけれど、シェールガスなど含めてまだまだ道半ば。でも当時就活をしていた自分にとっては、こういったこと(クリーンエネルギの開発)をしたいんだ〜と思う。(配属先は違ってはいたが)

(3)2011 26歳 東日本大震災 自然からの揺り起こし + 一部経済も   金曜の午後に仕事をしていたら大きな揺れを感じる。周りに被害を受けた方はいななかったが、テレビをずっと眺めて情報をとっていた。原発は多少大学でもかじったので知っているつもりであったけど、一番驚いたのは原子力発電で生じる廃棄材料の最終処分方法がまだ運用、開発とも完了していないということであった。この時に何か自分にできることはないかと考えて、当時抱えていた停滞感もあり、プロボノ的な活動を始める。社会の持続性みたいなものに関心を持つ。不景気になり、会社の組織も変わる。入社時に志望していた部署に近い蓄電池関係の部門に移ることに。

(4)2020 35歳 コロナショック@北米                  T社向けのEVに搭載する電池を大量に作るための北米での新工場PJに入り、あれよあれよと今にいたる。そして、コロナによる自然界と経済活動停止の揺り起こしの両面を今受けている。この時期は、ぐっと堪えつつ、一方で、次の5年、10年を見据えたドライブのかかる年でもある。どこにポジションを張るべきか。自分としては自然に寄り添って人や社会が営みを共生していく術を作っていくことを考える時なのかもしれないと思いつつ。

本やテレビやネットを通して学ぶこと、感じることは多いし、旅行もその短期間の中で多くの気づきをもたらすけれど、それ同等以上に実体的な痛みを伴う経験は多かれ少なかれ、人に何かを感じさせてくれる、故にそのあと変化が起こることが多いのでしょう。




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