WBS - 牧兼充関連授業について

最近、ゼミ生にWBSで履修すると良いおすすめの授業をシェアしたりしている関係で、私自身が関わっている授業もきちんと伝えておいた方が良いと思い、以下のような図をまとめました。これゼミ生に限らず、ご参考になると思うので、noteでもシェアしておこうと思います。履修にあたっての参考にしていただければと。

スライド1

技術・オペレーションのマネジメント (牧担当、秋Q)
Technology and Operations Management (牧担当、春Q)

「技術・オペレーション」とついてはいますが、事実上はイノベーションのマネジメントについて扱う授業です。企業でイノベーションを創出することを求められている人が対象です。いわゆる典型的な「技術・オペレーション」の内容については軽くしか扱わず、イノベーションを創出する手法や、先端的な科学・技術を活用したビジネス、AIとビジネス・社会、科学技術と倫理など、多様なトピックについて、学んでいきます。科学・技術とビジネスや、イノベーション手法の先端について学びたい人におすすめの授業です。

科学技術とアントレプレナーシップ (牧担当、春Q)

「科学技術とアントレプレナーシップ」という名前がついていますが、事実上は定量研究の研究法について扱っています。科学的思考法を通じて、「サイエンス」としての経営学を追求します。いわゆる「米国型実証主義」に基づいた定量研究をたくさん読み込みます。既存の定量研究に加えて、「フィールド実験」、「ディープ・ラーニング」を活用した研究手法なども扱います。負荷が高い授業ではありますが、しっかりした定量研究を行うためには、このくらいの学習が遅かれ早かれ必要です。

イノベーション研究のための定量分析法 (吉岡担当-夏Q)

定量研究に必要なStataの使い方を学ぶ授業。統計の入門編ではないので、ある程度の基礎知識が必要です。「科学技術とアントレプレナーシップ」で定量研究とは何かを理解してから履修すると理解が飛躍的に深まります。

Lab to Market: 科学技術の商業化と科学的実験(牧担当-夏Q)

技術経営とアントレプレナーシップの融合領域です。大学の技術シーズのビジネス化について学びます。ビジネス化の検証においては、サイエンティストが用いる「科学的思考法」や「仮説検証のプロセス」について深く学びます。実務系ではありますが、修士論文の執筆にもそのまま役立つ授業として設計しています。

深圳の産業集積とハードウェアのマスイノベーション(高須担当-秋集中)

「技術・オペレーションのマネジメント」で扱う領域の一部をより深く尖らせた授業。「メーカーズ・ムーブメント」、「正解のないイノベーション」、「ハードウェア・ビジネス」、「ムーアの法則」などの観点から、深圳を題材に多様なトピックをより深く学びます。

Venture Capital Formation (Wickham担当-秋集中)

シリコンバレーのトップ・ベンチャー・キャピタリストが担当する、シリコンバレーを中心としたイノベーション・システムについて学ぶ授業です。担当のWickham氏はシリコンバレー・ベンチャー・キャピタリスト養成プログラムであるKauffman Fellows ProgramのCEOを長く務めた人物であり、シリコンバレーへの豊富なネットワークを持ちます。世界のビジネススクールの学生が羨むようなクオリティの授業をWBSで展開しています。イノベーションをキャピタル (資産)の形成として捉えて、「ベンチャー・キャピタルの仕組み」について深く学びます。これからのイノベーションに携わる人にはとても有益な授業だと思います。

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