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ほとんどの人は民間医療保険は必要ない?公的医療保険って実は最強だった!?(シリーズ5)

今回は、医療保険における3つ目の後期高齢者医療制度について語っていくな。

保険者は?

答えは、都道府県単位の「後期高齢者医療保険広域連合」だ。

対象者は?

75歳以上の全ての人と、一定の障害認定を受けた65歳から74歳の人だ。この人たちは、今まで加入していた医療制度から脱退して「後期高齢者医療制度」に加入することになるんだ。ちなみに国民健康保険の脱退手続きは不要で自動的に移行されるんだ。
また、後期高齢者医療制度は被扶養者の制度がないため、75歳以下の被扶養者は国民健康保険の被保険者となるんだ。

保険料はいくら?

保険料は、各都道府県単位の、後期高齢者医療保険広域連合ごとに額が設定されていて、所得の低い人は軽減処置があるぞ。
例えば、東京都渋谷区と鳥取県鳥取市では違う金額になるのが下の表を見て分かる。
ちなみに、保険料には「所得割」っていうのがあって、これは所得に応じた負担があるんだ。その「所得割」と「均等割り」を足したのが保険料になるんだ。

保険料の支払いについて

保険料は、自分で納めることになり、国民健康保険の「世帯単位」の計算と違い、「個人単位」で計算されるんだ。支払いは原則年金から天引きとなるぞ。
ちなみに徴収や給付申請の受付等は市区町村になるんだ。

療養の給付はどんな感じ?

健康保険の時にも説明したけど、一部負担は主に二つ
・基本的には、外来・入院とも窓口負担は1割
・現役並み所得者は2割又は3割負担
「現役並み所得者」っていうのは、結構な収入がある人のこと。後期高齢者医療制度に入ってる人は年収145万円以上ってことだね。でも、家族との合計収入が520万円以下なら、このカテゴリーには入らないってさ。
※医療保険制度と介護保険の給付が重なる時は、介護保険の給付が優先されるんだ。

まとめ

ということで、ここまで医療保険の3つ「健康保険」「国民健康保険」「後期高齢者医療保険」に説明してきた。
ここまでシリーズ1から見てくれて本当にありがとう。

私たちはすでに国の「最強の終身医療保険」に加入済みなのだ。
・加入条件:無条件。持病があっても加入できる。
・保障の範囲:幅広い。民間みたいに約款で細かく決められていない。
・保障の内容:支払っている保険料に関係なく一律。保険料が安い人ほどコスパ最強。
では、今回はここまでにしてこれからも国の公的保険制度と民間保険とを比べていかに国の公的保険制度が素晴らしくて、民間保険が不要であるかを語っていくからよろしくお願いしやっす。

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