見出し画像

短歌 #18 かなしみ

貫之が子を失った悲しみに心を寄せて読む土佐日記

本当はそんなに好きじゃなかったなあなたと行ったボウリングとか

切りたての爪が身体になじむまで待っててほしい傷つかぬように

閉じかけた口角の傷食べるたびピリッと開くそんなかなしみ

遠く住むあなたにそっと呼びかける生きてさえいればそれだけでよし

ありがとうございますサポートくださると喜んで次の作品を頑張ります!多分。