健康経営銘柄と財務指標
岐阜の出張で、うさぎ風のさるぼぼを見つけて、つい買ってしまったかねこです。
とてもかわいくていやされています。
さて、3月に行われた第8回健康投資ワーキンググループで、健康経営施策の進捗状況と今後の展開についての議論が展開され、資料が掲載されました。
内容は事務局説明に要約されているとおり、次の3点についてまとめられています。
今回は、①の認定状況について、ご紹介していきたいと思います。
申請・認定状況の推移ですが、大規模法人・中小規模法人部門いずれも増加傾向は変わらずでした。今年は特に有料化に変わった年なので、動向を見守るという意味で、申請を継続されたお客様が多かった印象があります。
大規模法人については、健康経営銘柄2023として、31業種49社を選定されました。こちらの結果は入れ替わりがあり、方針を変更された、もしくは、継続取得することの困難さが現れた結果なのではないかととらえています。
2023の健康経営銘柄の選定基準は、次のように示されています。
健康経営銘柄の場合、財務指標であるROE(自己資本利益率)について、以下の3点が加味されます。
①直近3年間平均が0%以上
または
②直近3年連続で下降していない
そして、
③ROEが高い企業には一定の加点あり
フィードバックシートが公開されたことにより、各企業の偏差値が明確になり、偏差値による順位比較が可能となりましたが、例えば業種間で、総合偏差値の低い企業が高い企業をおさえて、健康経営銘柄の選定に至るという結果が生じています。
これは、財務指標の影響が選定に影響を与えているためといえそうです。
では、財務指標が加味される理由は何なのでしょうか。
これは、健康経営銘柄に紐づく、役割期待と関係があります。
健康経営銘柄への期待は、次のように整理されています。
健康経営銘柄は、ホワイト500よりさらに上位概念にたったタイトルであり、より社内外、特に外部については、市場へ与える影響が加味されているという結果が明確に表れた2023の結果といえそうです。
その他の認定状況としては、中小規模法人部門の都道府県別の認定数は、大阪、愛知、東京の順に多く、業種別では、建設業の認定数がトップで、製造業、運輸業が続いています。
中小企業部門への健康経営の浸透が高まったことは、とてもよいことだなと改めて思います。
次回は、②次年度調査設問等の改訂についてご紹介していきます。
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