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最初の記事は退職のご挨拶

 いきなり、私事だが、2024年3月末をもって長い教員生活も定年を迎え福島大学を退職することとなった。
 最初の職場、島根大学では農学部(後に生物資源科学部)に計12年間。当時は育林学研究室に三宅登教授、片桐成夫助教授がおられて、大学院の博士課程3年目の10月で中退して、11月から助手として採用していただいた。
 横浜国立大学には1998年に異動し、最初は環境科学センター、そして改組にともない大学院環境情報研究院で土壌生態学研究室というのを作った。
 2018年に福島大学に新しく農学系の学部を作るというので、異動し、キャリアの最後の6年間を福島で過ごした。

 考えてみると、島根では育林学といいながら、落葉分解やササラダニの研究をやらせていただき(広葉樹の萌芽更新やスギ人工林のこともやったけど)、横浜では生態リスク学の拠点形成に末席を汚し、福島ではなんと農地の管理に手を出すというハチャメチャな内容だったが、このような私にお付き合いいただき、支えていただいたすべての皆様に心から感謝したい。

 新年度からは、1年間限定で福島大学特任教授として、食農学類・食農科学研究科の教育に従事しつつ、土壌生態学の研究を継続していく。

 というわけで、大学教員というぬるま湯に使っていた人間が、改めて社会との関係をみつめなおす、というのがこのnoteのきっかけである。

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