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10年10万kmストーリー 第79回 ホンダ・プレリュードTypeS(1997年)25年19万8000km

 ホンダ・プレリュードも、最近は街であまり見掛けなくなった1台だ。

 最後となってしまった5代目が製造を終了したのを確かめてみたら2001年だったから、もう22年も経っている。

 その5代目プレリュードに新車から25年19万8000km乗り続けている人に会った。奥様の買い物の途中だったので、後日、あらためて時間を作ってもらった。

 停まっているプレリュードをじっくりと眺め回すのは久しぶりだ。2代目や3代目のリトラクタブル・ヘッドライトでもなく、水平に並べた4代目とも異なり、5代目はフロントのほぼ端と端に組み込まれた正方形に近い大きなヘッドライトユニットが前から見た場合の特徴となっている。

 独立したトランクを持つノッチバックの2ドアクーペであるところは初代から一貫いる。端正で上品と表現して間違いないけれども、歴代モデルと較べてしまうと ホンダ・プレリュードも、最近は街であまり見掛けなくなった1台だ。

 最後となってしまった5代目が製造を終了したのを確かめてみたら2001年だったから、もう22年も経っている。

 その5代目プレリュードに新車から25年19万8000km乗り続けている人に会った。奥様の買い物の途中だったので、後日、あらためて時間を作ってもらった。

 停まっているプレリュードをじっくりと眺め回すのは久しぶりだ。2代目や3代目のリトラクタブル・ヘッドライトでもなく、水平に並べた4代目とも異なり、5代目はフロントのほぼ端と端に組み込まれた正方形に近い大きなヘッドライトユニットが前から見た場合の特徴となっている。

 独立したトランクを持つノッチバックの2ドアクーペであるところは初代から一貫地味だとも呼べてしまうのではないか。

「いつもはボディカバーを被せているけど、あなたが来るというので外しておきました」

 助手席に乗せてもらって、大通りに出た。

「もうしばらく走ってエンジンが暖まると、この音が消えるのですよ」

 エンジンルームらしき方から、微かにカチャカチャという音が聞こえてくる。



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