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10年10万kmストーリー 第54回 アルファロメオSZ(1994年型) 11年1万km

 この「10年10万kmストーリー」だけに限らず、クルマのオーナーさんをインタビューしている時に確認を怠ることができないのが、複数台数を所有している場合の前後関係と因果関係だ。
 複数を同時に乗り換えることは稀だし、台数が増えたり減ったりすることもある。一台々々について、いつ、何と入れ替わりに、どんな目論見で入手したのかを確かめながら話を聞いていかないと、こんがらがって全体像というか、オーナーさんの自動車観をつかみ損ねてしまう。
「アルファロメオのSZに10年以上乗り続けている知り合いがいるので紹介します」
 いすゞ・ピアッツァに長く乗り続けている知人からメッセージをもらった。
 さっそくSZオーナーに電話すると、SZだけでなくスズキ・カプチーノやスズキ・カルタス、フィアット・ムルティプラなども持っているという。
 カプチーノやカルタスは30年近く持っているそうだ。スズキが好きで2台を持ち続けているというのはわかるけれども、SZやムルティプラなどというかなり珍しいイタリア車を2台も持っているのは、なぜだろう?
 それら4台に、なにか共通点でもあるのだろうか?
 また、どうやって乗り分けたりしているのだろうか?
 待ち合わせ場所の駅に迎えに来てくれたのが、白いカルタスだった。エンジンを載せ換え、サスペンションをカルタスオーナーの友人から譲ってもらった車高調タイプに交換し、デフを新調したりして、サーキットを走っているという。なかなか手強そうだ。
「カルタスは、結婚前に妻が買って乗っていました」

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