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あなたを思い出して

夢の話。

家族間で何かがあって、ブチギレて、死のうとした。
家族のみんな諦めているのに、母はずっと私の部屋に居座っている。
私のベッドの上で、ゴロゴロゴロゴロ
いや私今死のうとしてるんよ、邪魔なの。
でもずーーーーーーっといる。邪魔だ。
でも、なんだか懐かしくて、少しだけ気持ちが和らいだところで、目が覚めた。
目が覚めてから、号泣した。
バッテリー0%になっている古い携帯を唐突に充電始めて、なんとか使えるようにして、数少ないビデオをあさって、母を見つけて、姿を見て、声を聞いて、号泣した。

久しぶりに会えたね。変な形だったけど。

父に夢の報告したら、そんなの当たり前だと言われた。


よく人に、「大丈夫なの?」と心配される。
大丈夫かもしれないし、大丈夫じゃないかもしれない。
仏壇の前に座ると悲しくなってしまうし、
いつだってお墓には行きたい。
本当は家に遺骨を置いておきたい。ずっと抱きしめていたい。お墓なんかに任せたくない。
それでも地球は回っていて、
生きていく使命を抱えた我々は、今日をのこのこと生き抜いてしまう。
母に訪れなかった今日を、今日も生きる。

ただちょっと外出していて会えていないだけかもしれないし、
明日にはまた戻ってくるんじゃないかなんて思うし、
写真や動画の中の母はまだまだ生きている気がする。

いろんなことを昨日のことのように思い出すし、
そんなんで大丈夫かなんて聞かれてもそりゃ大丈夫だよ、だって昨日のことだもんなんて思う。

多分、現実を受け止めるのは難しい。
あまりにも大切な存在がある日突然消えてしまったから、
ありきたりかもしれないけど、なんだか全然信じられない。
だから、「大丈夫じゃない」領域にまだ達していない気がする。

いますぐ会いに行きたいと思ってしまうことも多いけど、
実際会いにいくのは怖くないし、
それでも私は頑張って今を生きるよ。
あなたがくれたこの命を、全うしよう。

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