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シードでもなく、上場企業でもない、スタートアップで働く面白さ

こんにちは。前回書いたnoteに想像以上のいいねをいただき、びびっております。今回もお手柔らかにお願いします🙇‍♂️

現在、インターンとして、「産業保健」というニッチな市場でのコンテンツ制作をしている者です。今回は、タイトルにあるように「シードでも、上場企業でもないスタートアップで働く面白さ」について書いていきます。新卒や転職で迷っている人がいたら、参考になると幸いです。

恐らく、キャリアに関して意識の高い人は、企業として安定している上場企業や、0→1を経験することができるシード〜シリーズAのスタートアップに入ることが、キャリアとしての学びが多いと思っているでしょう。僕もそう思います。

では、どちらにも当てはまらないスタートアップに入ることは意味がなく、つまらないことなのでしょうか?答えはNoです。そう思う理由をお伝えしていきます。

(*あくまで今回は企業規模の話をしているので、会社はラウンドじゃない。ビジョンやミッションへの共感だ!!という話は一旦置いておいてください。)

まわりくどく書いていくつもりなので、とりあえず結論だけ先に書いておきます。シードでも上場企業でもないスタートアップで働く面白さとは「裁量をなくしていくための裁量があること」です。え、何言ってんの?と思う方も聞いてやるかくらいの軽い気持ちで読んでいってください。

どうして企業の裁量がなくなっていくのか?

まず、言葉の認識の確認として、裁量をなくしていくこと=型化だと考えています。なので、言い換えると「裁量をなくしていくための裁量があること」というのは、「型化するための裁量がある」ということになります。

自分の部署がマーケティングなので、そこでの話をします。マーケティングチームとして、新しいチャネルの開発や新しいコンテンツの形式を探っているところがあります。これは非常にスタートアップらしい裁量のある仕事です。一方で、これから企業が大きくなり、人が増えることを想定すると、これらの仕事を「型化」していかなくてはいけません。誰が作っても同じクオリティのコンテンツが作れる状態。そんな状態を作らないといけません。

なぜ、このような状態にすべきなのか?それは成長中のスタートアップでは、企業として「やりたいこと」だけではなく、「やらなければいけないこと」が増えてくるからだと考えています。このラウンドになると、企業にかかる社会的責任が大きくなってきます。社会にも株主にも見せるべき態度があり、シード〜シリーズAのときのように自由に新規事業やピポットしまくる、なんてことはできなくなります。そういう意味で、今あるコア事業を愚直に伸ばしていく必要があると思います。
そのために必要なのが、リソースの拡大です。リソースが拡大すると業務が細分化します。そのため、1人あたりの裁量が消えて、専門性が高まります。ただ、専門性とともに属人性が高まると離職・休職などによって、事業が止まるという状況に陥ってしまう可能性があるので、再現性を担保するために業務が「型化」されます。これは企業が成長していくにあたってあるべき姿だと思いますし、最も合理的な姿だと考えています。(果たしてこれが本当に良いのかどうかはわからないので、Googleの業務内容とか組織のあり方とか勉強してみたいですね笑、新しい形の大企業が生まれてもおかしくないとは思いますが...)

上記の理由から、企業が大きくなるにつれて、やはり1人あたりの裁量は減ると思いますし、減らすべきだと考えています。スタートアップが成長すると、経営層も権限委譲しますし、マネージャークラスの採用も進みますよね。これはやはり業務を細分化して、しっかり管理するための準備だと言えます。では、これのどこが面白いのか?書いていきます。

いろんな規模の企業があるけど、どこで働くのも楽しいよなッ!!

ここからの「面白い」は僕の主観なので、人によっては、面白く感じるし、全く面白く感じない場合があります。適材適所で働きましょう笑。自分が一番面白くて、楽しいところで働くのが一番です!

シード〜シリーズAの企業、上場企業、それ以外のスタートアップで比較して「面白さ」を伝えていきます。

シード〜シリーズAッ‼︎!

まず、シード〜シリーズAの企業では、0→1の立ち上げの経験だけではなく、営業、マーケティング、CSなどの事業サイドから法務、財務などのバックオフィスまで幅広く経験することができます。また、上場、売却、ビジョンの達成など、夢を持ちながらスタートを切ったばかりなので、やりがい・働きがいの部分が一番大きいラウンドだと思います。これを書いてるだけでめっちゃ楽しそう〜!って思います笑

ただ、僕的には0から1を作ることって何歳からでも始められるなぁ〜と思います笑、ここは賛否両論ありそうですが、あくまで僕の考えでは、そう思います。何が言いたいのかと言うと、0→1の時期って、誰にも知られてないし、夢しか持ってないからどんな施策を打とうが責任はないし、一番簡単に「やってる」楽しさを味わえるんですよね笑。

例え話に、僕が0からYouTubeチャンネルを立ち上げた経験を話したいと思います。チャンネルを立ち上げた頃ってタイトル、サムネ、内容、字幕、概要欄などめちゃくちゃなんですよね。とりあえず、一発当てたい!みたいな。だから、いろんな試行錯誤をして、そのプロセスも楽しいし、結果が出たら、成長実感もすごいんですよ。これが、一番簡単に「やってる」楽しさを味わえるということなんですよね。
んで、この立ち上げと改善スキルが身に付くことはめっちゃいいなと思います。でも、多くのYouTuberがフェードアウトしていくのって、チャンネル登録者数が1000人超えて、収益化が始まってからなんですよね。

「なぜだと思いますか?」

僕はこのフェーズで必要とされるスキルが、ビジネスを成長させる上で、一番重要なのではないかと思っています。

多くのYouTuberがフェードアウトしていく理由というのは、「なくなっていくコンテンツ、マンネリ化するチャンネル運営、ファンのために継続し続けなければいけない状況」みたいな現実的な課題が出てくるからなんですよね。企業のところの話でもあるように、チャンネルを運営することの責任が大きくなり、義務化してくるんですよね。すると立ち上げ期のような楽しさが簡単に味わえなくなる。だから、多くのYouTuberがここでフェードアウトしていくんです。

これはあくまで僕の考えですが、立ち上げ期に得ることができるものってスキルよりも短期的な楽しさなんですよ。もちろん、立ち上げ期はハードコミットしなければいけないことは百の承知です。簡単にいかないことも分かっています。でも、立ち上げをする人ならわかってもらえると思いますが、何かを立ち上げることってめっちゃつらいけど、必死で、部活みたいで、青春で、めっちゃ楽しいですよね笑
なので、僕は立ち上げ期に身に付くスキルって後回しでもいいと言うか、お楽しみは後回しにしたいと言うか、それよりも苦労して取りにいくべきスキルがあると思うんですよね笑。(ポジショントーク...)

上場企業ッ‼︎!

次に上場企業です。上場企業では、多くの人が集まりますから、日本の現状的に優秀な人と出会える可能性が高いです。研修や福利厚生がしっかりしているので、高いレベルのビジネススキルを得ることができたり、金銭的に安定した暮らしができたりすると思います。さらに、出世でうまくいけば、一般的に「人生の勝者」とも呼ばれますし、最近では、イントレプレナーという安定した基盤にいながらも起業に近い挑戦をすることもできます。CVCを持っていれば、ベンチャーキャピタルのような仕事やM&Aのような仕事もできると思います。僕自身、キー局にいたり、新規事業コンサルのインターンをしていたのでわかるのですが、上場企業でもめちゃくちゃ楽しそうかつチャレンジングに仕事をしている人はたくさんいます。ただ、生存競争が厳しいのと、そこに負けてしまった場合、型化されたマニュアルのような仕事を永遠とやらされるので、仕事とプライベートで完全に人格を切り離せないと、精神的にまいってしまう可能性があります。

ポジショントークをするためにシード〜シリーズAの企業と上場企業を持ち上げた後、ちゃんとディスりましたが、なんとなく僕の言いたいことは伝わったでしょうか?

シード〜シリーズAの企業で働く面白さは、立ち上げ期の楽しさですが、ある程度伸びてくると、仕事が義務化してきてしまうので、そこでフェードアウトしてしまう可能性が高い。上場企業で働く面白さは、安定した暮らし、安定した基盤を活かした挑戦的な仕事です。しかし、その生存競争に負けてしまうと、細分化しきった仕事をこなすだけになってしまう。

どっちでもないスタートアップッ‼︎!

では、どちらにも当てはまらないスタートアップで働く面白さ「裁量をなくしていくための裁量がある」について話して終わります。先程の例で、シード〜シリーズAの企業では、短期的な楽しさが得れると言いましたが、それがなくなってくるのが「100人の壁」くらいだと思います。なので、「裁量をなくしていくための裁量がある」企業というのは、100人前後のスタートアップだと思って、これからの話を聞いてください。「100人の壁」って便利な言葉ですし、このような言葉が出てくるということは、やはり多くの企業がここで苦戦するということなんだと思います。解決策として、カルチャーや組織の向かう先を揃えるというのは一理あるかもしれません。しかし、今回は業務中心の話をしているので、その目線から100人の壁の突破方法を考えたいと思います。
100人の壁の突破方法...。それは何回目かの登場である業務の「型化」だと思います。そもそも100人の壁ができる原因って事業をグロースさせよう!!とアクセルを踏んでいるけど、人のリソースや教育が間に合っていないからですよね。だから、事業の成長に人的リソースが間に合えば、事実上、100人の壁は突破できるはず(願望)。んで、たくさん入ってくる人にスムーズにオンボーディングし、バリューを発揮してもらうためには業務が型化されている必要があります。

ここからが大事な話で、「じゃあ、業務の型化ってどうやってやるの?」というところです。それが今の僕にはわからないんですよね。なので、ここからは推測の話です。恐らく、業務の型化に必要な能力は「情報を抽象化する力、情報を人にわかりやすく伝える力」です。これらが身につくと思い、僕は100人規模のスタートアップに就職しました。

情報を抽象化する力は、「再現性と汎用性」という点で必要だと思っています。たくさんの事例、分析結果、施策という具体から共通事項を見つけ出し、「要するに〇〇」というような抽象的な結論を導き出すことができれば、再現性と汎用性の高いものを生み出せたということになります。これの何がいいのかと言うと、コンテンツ1つとっても、このフローで作ってしまえばヒットが生まれるよという再現性と、この動画を作ってしまえば、イベントとセミナーのどっちにも使えるから効率的だよ。という汎用性があれば、コストパフォーマンスを最大化できます。少ない工数で大きな成果を得ることができます。そこで次に必要なのが、抽象化した「情報を人にわかりやすく伝える力」になります。

情報を人にわかりやすく伝える力は、主にオンボーディングの時に必要となります。先に挙げた再現性と汎用性の高いフローやマニュアル、勝ちパターンなどが人に伝わらなければ、何の意味もありません。なので、情報を抽象化した後、それをどんな人にも伝えられるように、資料を作ったり、オンボーディングができるような状態にする必要があります。

これらの力を身につけることができれば、再現性と汎用性が高いノウハウがどんな人にも伝わるようになります。そうすると、人的リソースが事業の成長に追いつき、企業の成長サイクルが早くなります。この状態になれば、100人の壁は突破できると思います。

僕はこのように組織が自走していく状態を作りたいんです。そして、そのために自分にとって必要だったのが、「裁量をなくすための裁量」です。この裁量があり、「情報を抽象化する力、情報を人にわかりやすく伝える力」を身につけることができれば、ある程度成長してきたものを一気に飛躍させることができます。そうすれば、自分で何かを立ち上げた時も立ち上げからグロースまで、上手くいく確率を上げることができる気がします。自分の意見も混じって、長くなりましたが、これが100人規模のスタートアップで働く面白さです。

まとめッ!!!

オチどころがない話になってしまいましたが、この「裁量をなくすための裁量」に面白さを感じたのなら、成長中のスタートアップに入ることをオススメします。これを書こうと思った理由が、友人に「金子の企業って裁量あるの?100人ってきわどいところじゃね?」と言われたからです笑。たしかにそうかもしれません。そんなに「裁量」って言葉を気にするなら起業しろよって思いましたが、1回考えてみようと思い、業務面で100人規模の企業にいるメリットってなんだろうと考えてみました。たしかに、何もかもが自由にできるかって言ったらそれは嘘です。でも、このフェーズの企業の課題ってリアルなんですよね。夢を見ているけど、現実も見なきゃいけない。ビジョンと利益。全部見て、全部と向き合わないといけない。だから、悩みが多く、難しく、やりがいのあるフェーズなんだと思います。僕はこのフェーズのiCAREで、最大限の自己成長をし、企業としても最大限の飛躍ができる仕組みづくりをしていきたいと思っています。もし、共感してくださる方がいれば、一緒に働きましょう。笑

拙い文章でしたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。





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