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借金を任意整理をしないほうがいいケース

将来利息をカットして、元金を36回〜60回払いで返済していく任意整理。

クレジットカード、キャッシング、各種ローン、後払いペイ、スマホ料金などなど…実は結構いろんな分割払いのものが任意整理を利用可能です。

任意整理をすると、3〜4ヶ月ほどカードの返済がストップしますので、督促されている方にも有効。
任意整理の契約をしたら、ただちに対象のカード会社に受任通知を発送→督促がピタリと止まります(๑>◡<๑)

ただし、司法書士や弁護士に依頼する場合は費用が発生しますが、おおよそ現在の返済額よりも下がるケースが多いのではないでしょうか(少なくてもうちはそうです)。

そんな任意整理ですが、しない方がいいケースがあります。

今日はもう夜も遅いので、簡単に説明しますね٩( 'ω' )و

任意整理しない方がいいケースは3つ

  1. 低金利のローン

  2. 借金額が大きすぎる

  3. 借金額が少なすぎる

低金利のローン

低金利のローンは任意整理をすると逆に返済額が上がってしまうことがあります。

低金利で借金しているときって、借入額が大きいケースが多いです。

例えば50万円の借入を利息5%で借りていることってほとんどないと思われます。500万円を超えてくると、利息5%もありえるかもしれません。

実際に、500万円を年3.0%で借りて、毎月75,000円を返済するとします。そうすると完済までに74回、すなわち6年2ヶ月かかります。

この500万円を任意整理すると…?
基本的に任意整理は36回〜60回。ここでは60回で計算してみることにします。

5,000,000÷60=83,333円

利息をカットしても、毎月この金額を払う必要があります。

とはいえ、任意整理しない場合は74回で完済だったものが60回まで短縮されます。単純計算で75,000×14=1,050,000円が浮くという点ではメリットがありますね。

任意整理をする方は多重債務になっているケースが多いです。
そういう場合は、抱えているカード全体を鑑みて考える方がいいかもしれませんね。

他にも、低金利のローンといえば「住宅ローン」がありますが、こちらは特殊です。端的にいえば住宅ローンは任意整理できません。払えない場合は金融機関にリスケを申し出ます。

私はまだこのあたりが知識不足なので、今度勉強してまたnoteにまとめます。

借金額が大きすぎる

負債が多い場合は、任意整理ではなく、個人再生や自己破産を検討する方が良いでしょう。

個人再生…借金額を5分の1まで減らし(500万円→100万円)たあとに36回返済
自己破産…借金をすべてゼロにする

個人再生は安定収入がある人のみ。住宅ローンがある人は、住宅に影響なく負債を圧縮できます。
自己破産は、支払い能力がないことが前提です。
いずれも裁判所での手続きが必要です。

借金額が少なすぎる

逆に借金額が少なすぎてもデメリットがあります。
任意整理は依頼すれば費用が発生します。

例えば、1社5万円で任意整理を依頼するとします。
借金が10万円とかですと、半分が費用として持って行かれてしまい、ちょっともったいないような気もしますよね。

他にもカードを所持していて、全部まるっと手続きする場合は良いと思います。
その場合でも、借金総額が任意整理費用と比較して大差ない場合、「だったらこの費用で普通に返済していけばいいのでは?」ってことになってしまいますね(´・ω・`)

こうしたことは、任意整理費用が高い事務所でおきがちです。
その費用が払えずに早々ショートする依頼者さんも実際にいるのです(当事務所にもそのような人が流れ込んでくるのですよ…かわいそうに)。

費用が適正かどうか、あらかじめ確認をして、早まって任意整理をしないように気をつけましょう。


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