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いまふたたびの遊戯王


朝から満員電車に揺られ、強風&豪雨に晒されながら出社をし、今業務の傍ら仕事するふりしてこの記事を書いています。僕です。



主題の通り、遊戯王復帰しました。

筆者はリンク召喚登場直後の2017年10月頃迄遊戯王を遊んでいましたが、世間に俗にいうリンクショックの波を受け、遊戯王を引退していました。

そもそもとして私はリンク召喚の実装に端を発する一連の遊戯王炎上に対して懐疑的でなく、むしろ「カードパワーにかまけた雑なプレイが難しくなる」=「これまで以上にプレイヤーの手腕が問われるゲームになる」と考え、新しい時代の幕開けに期待していたのをよく覚えています。


じゃあなんで引退したの?って話になるわけですが、それはズバリ


展開の要となるリンクモンスターに拡張性がなかったから


なのです。言い換えると、「半年経っても、広く使用できるリンクモンスターが全然登場しなかった」から。
当時の認識感からするとリンクモンスターは展開のために矢印を持っているだけのカードであり、これを主体として勝ちを目指すのは少々敷居が高かったように思います。(KONAMIとしてはリンクモンスターの存在を広く認知してもらって売りたい為、リンク主体で戦えるリンクモンスターを開発する訳ですから、満足のいくカードがなくて当然ではありますが。)
現実としてリンク召喚登場初期から、およそ展開の起点とはならないカードや厳しい召喚条件をもったもの、果ては純粋にカードパワーの低い(リンクモンスターであることがアイデンティティである)リンクモンスター迄、様々な「リンク主体」を意識したカードが登場しました。

~カード例~
横向き、上向きのマーカしか持たないモンスター
→≪プロキシー・ドラゴン≫、≪ハニーボット≫、≪バイナル・ソーサレス≫など

厳しい召喚条件を持ったモンスター
→各種「剛鬼」や「トリックスター」、「オルターガイスト」、「ティンダングル」等のテーマリンク

カードパワーの低い(筆者体感)カード
→≪リンク・ディサイプル≫、 ≪クララ&ルーシカ≫、≪ベクタースケアデーモン≫、≪リンク・バンパー≫など


上記を見ればわかるのですが、既存のゲーム感から判断して不満なカードのほとんどはアニメ「VRAINS」に登場するキャラクターが使用するカードです。
今アニメを見てみると、上述のカードを使ってゲームは成立していますし、既存の召喚法ではできないスリリングな試合展開にもなっています。このことから、当時遊戯王を引退したのは「旧来の遊戯王のゲーム感を捨てきれていなかったから」と言い換えることも出来ます。老害が故ゲームを続けられなかった訳ですね...

そのようなことがあり今後の遊戯王の展開に期待できない面が大きくなりすぎた為、筆者は遊戯王を引退しました。
(引退した直後の商品から、鬼のようなブチ壊れリンクモンスターがそれはもう山の様に開発されていくわけですが、それに気づくのは3年後の話)


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時は流れ、2020年4月。
マスタールールの再びの変更と共に、私は帰ってきました。

3年弱のブランクを埋めるが為、まずはリンク召喚を取り入れたデッキを試してみる事にしました。
そうして手に取ったのがパラディオンデッキ。リンク先に仲間を呼び、連続リンクでライフをとっていくデッキです。

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このデッキ、めちゃくちゃおもしろくね???

展開のルートが決まっているのはもちろんのことですが、「リンクモンスター使ってる」感がすげえ気持ちいい。
手札2枚から3000打点形成できるリンク主体のデッキ、何でこれをもっと早く作らなかった??ってマジで思いましたね

他方で、低リンクのモンスターで堅実にアドバンテージを獲得できる故の安心感が半端ではなく、一気に大好きなデッキになってしまいました。
思い返せば引退直前までのリンクモンスター、効果でカードアドバンテージ生み出せるやつあまりいなかったなぁ...
リンクの特性を前面に押し出したカードがかなり多く、「相互リンク状態のとき~する」とか、「リンク先のモンスターに~する」とかの効果がかなり多かった印象。頭がマスタールール3で止まってんだから、そりゃあ強くも見えねぇよってな話です。

そう、リンクモンスターは、リンク召喚はめちゃくちゃ面白いギミックだったのです。
既存の展開系カードとのマッチングがそれほどでもなかったがゆえに登場初期は腫物のような扱いでしたが、リンク召喚にコミットしたカード群が登場した途端、既存の召喚方法を取り込んで大化けしました。
今やリンク以前のカードたちにもリンクモンスターが供給され、それらはテーマ内において重要な役割を占める、強力なカードばかりです。リンクモンスター最高!!

テーマカードだけでなく、汎用リンクにも目を見張るものがあります。リンクモンスターの充実に依って、以前まで特定のカードへの対策が難しかった様々なデッキに対抗策が生まれたのです。

例を挙げるとすれば、不動遊星のシンクロデッキ。遊星デッキに限った話ではありませんが、シンクロデッキは≪マクロコスモス≫に代表される設置系の妨害カードに弱く、メインデッキ内に対応策のスロットを用意する必要がありました。

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しかし、≪トロイメア・フェニックス≫の登場によりそれらへの対策は非常に容易になったと言えるでしょう。メインデッキのスロットを空けながらバックに干渉できるため、回転力や純粋なデッキパワーを落とさず、回答を持つことができた。

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その他、特殊召喚モンスターなら≪トロイメア・ケルベロス≫、打点で突破できないモンスターは≪ヴァレルロード・ドラゴン≫や≪双穹の騎士アストラム≫といった具合に、苦手とする仮想敵に応じてEXデッキに対抗策を用意できるのは、リンクモンスターが持つ幅の広さとその召喚の容易さに起因した、リンクモンスターの明確な強みではないでしょうか。

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一時はその特性が故に嫌悪され遊戯王に暗雲を運んだリンクのギミックですが、インフラが整備された状況だとかなり扱いやすく、かてて加えて柔軟性もあり楽しいギミックのように感じます。
(リンクモンスターのいいところがそのままリンクモンスターの悪いところだという話が方々でなされていますが、ここではその話には触れません)

今後はS・F・X・Pの様に、リンクモンスターであることを生かしたカードデザインに期待がかかります。リンクモンスター自体の発行数もしばらくは鳴りを潜めるでしょうし、じっくり設計して頂きたいものです...


さいごに、リンクショック渦で遊戯王から離れてしまった方々へ。

遊戯王OCGは2020年4月より新ルールとなり、融合・シンクロ・エクシーズモンスターをEXデッキから特殊召喚する際、再びメインモンスターゾーンに特殊召喚することが可能となりました。(ペンデュラム・リンクモンスターは2017年度ルールと同じくEXモンスターゾーン、もしくはリンクマーカーの先のメインモンスターゾーンにしか出すことができません)

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以前の様にリンク先、ないしはEXモンスターゾーン限定でなくなった為、マスタールール3の頃の様に遊べます。
リンクモンスターも以前より遥かに面白く、且つ既存の召喚法に寄り添うものが登場していますので、ぜひデッキに加えて遊んでみてください。

昨今の情勢のなか、これだけ人と関われるエンターテインメントもなかなかないかと思います。もし、まだ少しでも遊戯王が好き!って気持ちが残っていたら、帰ってきてくれると嬉しいです。僕とデュエルしましょう🐕


かねキチより

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