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縦の比較 横の比較 伝説のパチプロから学んだ事 No.371

今日からお仕事の方も多いと思いますが、私も今日がLFCへの初出社で、今日は金融機関へのごあいさつ回りをさせていただいています。おかげさまでお休み中もしっかり脳は休まず働かせていたので、午前中からフル回転で始動しています。

突然ですが、皆さんパチンコってやった事ありますか?写真は昭和の名機ビッグシューターですが、私もこの台があったころにパチンコを始め、一時はパチンコ以外何もやってないというくらいパチンコばかりしていた時期がありました。(恥ずかしい過去です)

今はかなり厳しいのだと思いますが、昭和の終わりごろや平成の初期はまだパチンコ屋も牧歌的で身分証明書見せろなんてこともなく、高校が終わるとそのままパチンコ屋に駆け込み10時の閉店間際まで目を血走らせていました。むろん夏休みなどの長期休暇は開店から閉店までなんて事も良くありました。

その趣味が高じて東京で浪人していた時はパチンコ雑誌のアルバイトをしていたりもしました。当時はまだパチプロのスタイルも今と違い「情報と機動力と組織力」で勝つという殺伐としたものではなく、ジグマと言って同じ店に毎日通い釘の開け閉めを見て個人戦で戦っている人も多くいました。

その時バイトをした雑誌に連載をしていた、あこがれのプロの記事の中で、今も覚えているのが「縦の比較」という話です。

これは何のことかと言いますと、当時はパチンコ台は釘師という方が店にいて、その人が釘を開け閉めして出玉をコントロールしていたのですが、その開け閉めを隣同士の台で比べる「横の比較」をするのではなく、前日の釘の状況を覚えてていて同じ台の前日との開け閉めを比べるという「縦の比較」が大切という事です。

当然全部の台を覚えていられることは無いので、ある程度自分がやる台を絞って覚えるのですが、それが本当に写真のように前日の様子を覚えていて、その記憶と比べるという神技でした。実際に開店時間に釘を見ている姿を何度も見に行きましたが、台の前に数秒たち前日の様子と比べ良しあしを決めていました。

なぜ縦の比較が大切かと言えば、当時の羽根物(写真のようなデジタルでなく役物で動く台)には台ごとの癖があり、当たりやすい台やそうでない台が存在していました。

ですので、横の台と比べて大きく釘が空いていても癖の悪い台は当たりにくく、釘は厳しく見えても当たりやすい台が存在してたので、そこを含めて比べるというプロの技でした。その技術で生活していたというのはまさにプロの仕事で、当時はそんなプロにあこがれパチンコばかりしていました。

そんな生活をしていたので当然大学に受かることもなく、浪人しても大学に行けず、結局オーストラリア留学という結果になったことが、今につながっているので人生は何が良かったかはわかりませんね。

オーストラリア留学後もしばらくはパチンコ熱が抜けず、ダメ社会人をしばらくしていたのですが、その話はまた後日お伝えします。

今回は、なぜ「縦の比較」を思い出したかという事なのですが、これはまさに人の比較も縦の比較をしなければいけないと気が付いたからです。というのも人もパチンコ台のように癖があり、回りにいる人と比べ「横の比較」をしても意味が無く、その人の特性で良いところも悪いところもあり比べられません。

重要なのは以前の自分と比べて進歩しているかという「縦の比較」で、過去の自分と比べてどれだけ成長したかというポイントを見る事です。

特にやってしまいがちなのが、お子さんに対してほかの子の成績と比べるという事ではないでしょうか。例えば勉強の成績は良くなくても体育が得意だったり、音楽が得意だったり、美術が得意だったりしたときに素直に褒められているでしょうか。

私もPTAの役員をやっていた時に、○○さんの所の○○ちゃんはあんなに成績が良いのに、あなたは何でこんなに成績が悪いの?という話をよく聞きました。実はプロ野球選手になれるくらいの運動の素質があったのに、勉強が出来ない事でその芽をつぶすこともあったのではないでしょうか。

おかげさまで我が家は、子供たちの学業についてはあまり触れず、本人が得意とするところを伸ばすように話をしていたので、得意分野で頑張ってくれています。成績は別として親としても応援しがいがありとても楽しみです。

そんな私が自分自身では横の比較ばかりしてそれがストレスになっていたという事実に気が付きこの話を書いています。以前の自分から比べればずいぶん出来るようになってきたのに、自分よりすごい人を見つけては「なんで自分は出来ないんだろう」というストレスを感じていました。

これも解釈の違いで、「自分もあの人のようになりたい」という思いがあれば良いプレッシャーになり、挑戦する原動力になりますが、「なんで自分は出来ないんだ」というマイナスの視点から見るとストレスになり、行動を止めてしまいます。

自分の気持ちがどちらに行くかの大きな差の原因の一つは「自分が行動しているかしていないかです」。自分が行動していない時はどうやっていいかもわからず出来ない事にフォーカスしがちですが、自分が行動している時はポジティブな思考で挑戦していけます。

まずは行動する事から始め、過去の自分と比べてどれくらい成長しているかを確認して前に進んでいきましょう。また人と比べるのではなく「あんな人のようにになりたい」という目標にしていく事が大切です。お子さんも以前と比べて何が出来るようになったかを見てあげてください。

今日の一言
横の比較でなく縦の比較を意識していく


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