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【9月5日・6日交流戦ドキュメント】一球に執着心を

ポテンシャルは負けていない

「差は一球に対してのアプローチやな」

3-11という大差で敗戦した巨人3軍との1戦目。選手を集めて選抜チーム・大西宏明監督(堺シュライクス)が話した。

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「プレーしてて(相手と)ポテンシャルはあんまり変わらんって思ったやろ。その差は1球でボールを仕留められるか、1球に対する準備をしっかりしているか。執着心を持っているか」

実際、8回表終了時点でチームはリードしていた。ヒットもエラーの数もほぼ同じ。しかし、初回の満塁のチャンスに点を取れなかったり、肝心なところで併殺を完成させられなかったりという場面があったのも事実だった。

「序盤にいい戦いができたからこそ、勝てる試合でもあったなぁ」大西監督はスコアを見つめてつぶやいた。

2試合目は互いに締まったゲームとなった。スコアは3-4。試合後に村田辰美コーチ(06BULLS)が「エラー1つの差」と称したゲームだった。

当然この試合も大西監督から言うと課題だらけだった。打つ方も、守る方も、来る一球に対して準備ができていたかを選手に説いていた。

「1つの差と言っても、それを埋めようと思ったら涙ぐましい努力が必要。それが今の相手との差」

その差は、橋本大祐コーチ(兵庫ブルーサンダーズ)から、しっかりとした根拠が示された。

「山﨑(章弘コーチ・前兵庫ブルーサンダーズ監督)さんから聞いたけど、3軍の選手は7時半にここにきて、帰るのが19時らしい。それぐらいの練習をしている。もちろん練習場所や時間に制約はあるけれども、そうしているということは認識して練習をしてほしい」

そして、こう締めた。「リーグ全体がよくなるようにやっていきましょう」

この「差」を選手はどう感じていたのだろうか。そしてどのようにチームに持ち帰って、どう試合に臨んでいくのか。そういったところも注目していきたい。

野手選手成績

小山一樹(兵庫)7打数3安打0打点0盗塁
柏木寿志(兵庫)3打数0安打0打点0盗塁
梶木翔馬(兵庫)2打数0安打0打点0盗塁
蔡鉦宇(兵庫)2打数0安打0打点0盗塁
花岡洋平(06)8打数5安打1打点2盗塁
奥田一弘(06)8打数0安打0打点0盗塁
出口航平(06)6打数1安打0打点0盗塁
深谷力(和歌山)5打数2安打1打点0盗塁
松本聡(和歌山)4打数2安打2打点0盗塁
藤田紫曜(和歌山)3打数1安打0打点1盗塁
蜂谷崇紘(和歌山)0打数0安打打点0盗塁
鶴巻璃士(堺)7打数1安打0打点0盗塁
大橋諒介(堺)9打数2安打1打点0盗塁 1本塁打
大神康輔(堺)3打数2安打0打点0盗塁
安積拓人(堺)1打数0安打0打点0盗塁

投手選手成績

藤山大地(兵庫)4回4安打3死四球0失点 自責点0
來間孔志朗(兵庫)1回0安打1四死球0失点 自責点0
小牧顕士郎(兵庫)1回3安打1四死球2失点 自責点0
小笠原智一(兵庫)1回0安打0四死球0失点 自責点0
楢原健汰(06)1回0安打0四死球0失点 自責点0
岡田海(和歌山)2回2安打1四死球2失点 自責点2
山川直人(和歌山)1/3回2安打0四死球1失点1 自責点1
吉田亘輝(堺)2回2安打0四死球0失点 自責点0
片岡篤志(堺)1 2/3回 3安打5四死球6失点 自責点6
河内山拓樹(堺)4回7安打1四死球4失点 自責点4

(文・写真 SAZZY)

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