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刮目せよ、シン・ゼロロクブルズ。チームを支えるのはこの二人。

今季、06BULLSのキャプテンを務める白戸颯投手と副キャプテンを務める奥田一弘選手に話を聞いた。

白戸颯(しろとはやて)

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誕生日:1994年5月23日
球歴:横浜商科大学高等学校-横浜商科大学

右投右打。2019年のセーブ王。1勝2敗1Sと不本意な結果に終わった昨季。今季はそのリベンジに燃えている。

--キャプテンになって、昨年と違いは感じるか。

「もともと年長者だったこともあり、大きな違いは感じていないですね。キャプテンとして気負っている部分もないと思います」

--キャプテンから見たチームの雰囲気は?

「練習が始まるまでは、コロナ禍でキャンプもできないので、チームがまとまるんかな……と不安に思っていました。でもいざ始まってみれば、年齢関係なく仲良くできています。グラウンドの中では敬語を使わずやっているんですよ」

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(谷口功一GMからアドバイスを受ける白戸投手)

--練習中選手たちは声も出ているし、雰囲気の良さも伝わってきた。

「キャプテンになって最初に『俺から声を出せと指示をしたら雰囲気が悪くなるから、注意はしない。言われなくても自分たちで声を出していこう』って言ってあるんです。(だから指示がなくても自分で考えて)みんな、声を出しています」


--桜井広大監督の存在も影響しているか。

「桜井監督からは、一日、さらには一球、一本について『意味を考えて』練習にとりくむようにと言われています。なんとなく練習するのではなく、充実した時間にするためにはどうすればいいかを考えて取り組んでいます」

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--ブルズに入団後、投手に転向した。きっかけやそのときの気持ちは?

「入団して1年目の夏に、村上監督(当時、現中日コーチ)から投手転向を打診されました。いままでピッチャーをやったことがなかったので、初めてのことです。

正直に言うと、最初は気持ちがついていきませんでした。事実上の戦力外通告だと思ったからです。野手としては使えない、という意味に聞えました。

でもチームに残るため、NPBに行くため、この世界で生き残るためにはピッチャーしかないと思いなおしました」

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(とびきりの笑顔で!とお願いしてテレる白戸投手)

--2年前はセーブ王を獲得したが、昨シーズンは不本意な結果だった?

「じつは昨年序盤でけがをして、それが原因でろくに調整できないところからスタートしました。ようやくいけると思ったら、次は5月に病気になってしまい、戦線を離脱することになりました。体はもちろんですけど、メンタルもしんどかったし、つらかった。本当に苦しいシーズンでした」


--今年にかける意気込みを教えてください。

「いまは調子がいいです。『あれだけ最悪だった昨年の状況よりも下はない』とも思えますし、またセーブ王をとりたいですね」


--ここだけは負けないと思う点、こだわりはなにか。

「『1点も取らせない』という気持ちです。自分はスピードも、コントロールも、変化球も人より優れていない。だからこそ、闘志、気持ちを前面に押し出していく。気持ちは誰にも負けないです」

奥田一弘 

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誕生日 :1995年10月20日
球歴:有馬高校-大阪体育大学

外野手。右投右打。昨シーズンは27試合に出場し、打率.291。

--昨年の自分と比べて違いを感じるか。

「考え方や意識が変わった。チーム内で年齢も上になり副キャプテンにもなったので、責任感も感じています」

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--主砲の出口選手をはじめ、多くの選手が入れ替わったチームに感じることは?

「抜けた選手の存在は大きかったので不安もありますが、若い選手が多く入ってきました。フレッシュで期待も大きいです。真面目な子もいれば個性の強い子もいます。ただ、当然ですが『結果』が出なければ主張は通りません。

桜井監督、谷口GMからは野球に対する『考え方や意識』について指導されることも多く、一人ひとりがしっかり(結果を出すことを)考えています。チームの雰囲気もいいし、優勝できると思います!」

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(新入団の澤選手に声をかける奥田選手)

--昨年を振り返ったうえで今年の抱負は?

「目指すはNPB。ただNPBに入ることがゴールではなく、入ってからも大事だと思います。だからNPB入りだけを目標にしないで、ふだんから『NPBに入ったあと』のことも意識して取り組みたいです。

昨年選抜に選ばれたとき、もちろん『絶対活躍しよう』と思っていました。でも『活躍しよう、ではなく活躍する!』という意識でないとダメなんだと気づいたんです。今年はまた選抜でも絶対に活躍し、結果を出します。そうでないとNPBには行けないので。

結果を出すために、プレーの質を上げ、何よりも野球に真摯に取り組みたいと思います」

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--注目してほしいところは?

「全部です!試合や練習を見に来ていただいたときに、お客さんの目に留まるようなプレー、自然と目で追ってしまうようなプレーがしたいです」

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「チーム、とてもいい雰囲気ですね」と声をかけると、奥田選手は輝くような笑顔で「優勝できます!」と答えた。

最短だと1年で監督や選手が入れ替わる独立リーグ。応援した監督や選手がいなくなることに、さみしさを感じるときもある。しかし新たなチームへの期待にわくわくもする。これも独立リーグの醍醐味の一つだ。

進化した「シン・ゼロロクブルズ」を見に、ぜひ球場に足を運んでほしい。

今後の予定

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※オープン戦、開幕戦ともにファンの皆さまにご観戦いただけます。ただし状況によっては無観客での開催となる可能性もありますので、各球団・リーグのホームページやSNSで最新情報をご確認ください。

今日の笑顔

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(取材・さかたえみ 写真・SAZZY、さかたえみ)

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