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MBTI診断結果に物申したい【自分取扱説明書】

MBTI診断をご存知だろうか。

MBTI診断とは性格診断の一種で、たくさんの質問に答えていくと最終的に自分の性格が16タイプに分類される、というものである。

性格診断なんて就活のときに散々やらされたし、「そもそも性格診断の結果なんて、誰にでも当てはまるようなこと言ってるだけでしょ」とひねくれた考えを持っている私としては、今更やるようなことではないと思うのだが、友人に勧められたので仕方なくやってみることにした。

そもそもこれが話題になっていた理由は、どうやらこのMBTI診断で導き出される性格がめちゃくちゃ正確だかららしい。「性格が正確」。声に出して読みたい日本語ランキング第68位。

性格が正確だよと言われたところで半信半疑ではあるものの、まあ物は試しだということで、やってみた。その結果がこちら。



「領事官型の性格(ESFJ)」


そんなこと言われても、自分の性格どころかまず領事官がピンと来ない。もうちょっと分かりやすい職業で例えてくれないだろうか。ちなみにサムネは領事官のイラストだ。領事官は背中に傘がついているらしい。
領事官の他にも「提唱者」とか「擁護者」みたいな抽象的すぎてよく分からない職業があった。

下にスクロールすると、領事官型(ESFJ)の詳細な説明が書いてある。かなり詳細に書かれていて長いのだが、以下のように記載されていた。


・“領事官”型の性格

領事官型の人達は、人気があります(より適切な言葉が見つかりません)が、それもそのはずです。全人口の12%を占めていて、非常によく見かける性格タイプでもあるのですから。高校時代には、チアリーダーやクォーターバックとしてムードメーカーとなり、スポットライトを浴びながら、チームを勝利や名声へと導いていました。その後も引き続き、喜んで家族や友人を支えたり、交流の場を企画したりして、皆が笑顔でいられるよう懸命に気を配っています。
科学的な理論やヨーロッパの政治について話し合うことにはあまり関心がなく、ファッション、自分の見た目や社会的地位、他人の名声により興味があります。実用的な物事やゴシップを生活の糧としていますが、自分の力を良いことのために活かせるよう懸命に頑張ります。

・リーダーの見識を尊重する

領事官型には、他人優先の気質があり、人助けや正しい行いに対する責任感が強くあります。しかし、他の外交官型とは異なり、領事官型の道徳基準は、哲学や神秘主義ではなく、確立された伝統や法律、支持する権威や規則がもとになっています。但し、人には様々な経歴や考え方があるため、自分にとって正しく見える物事が、必ずしも絶対的真理とは限らないことを忘れないようにしましょう。
役に立つのが大好きで、重宝され喜ばれている限り、有意義に参加できる役割ならどんなものでも楽しみます。こうした気質は、特に家庭内で表れ、忠実で献身的な配偶者や親になります。階級を重んじ、家庭や職場では、皆のために物事を明確で安定し整理された状態に保てるよう、懸命になってある程度権限のある地位に就きます。

・遊びの約束をするのは子どもだけじゃない!

面倒見が良く社交的で、パーティーには必ず顔を出します。時間を見つけては、皆とおしゃべりしたり笑ったりしているのです!しかし、義理やうわべで人付き合いをしているわけではありません。友人の交友関係や活動に関する話に心から楽しんで耳を傾けながら、細かい詳細まで覚えていて、いつでも思いやりと気配りをもって、腹を割って話し合う準備ができています。物事がうまくいっていなかったり、居合わせた場所に緊張した空気が流れていたりしていたら、それを察知して、調和のとれた安定した雰囲気が戻るよう努力します。
争い事を非常に嫌い、社会秩序を確立するために多大なエネルギーを注ぎ、際限のない活動や自発的な集会よりも、計画や企画されたイベントを好みます。自分が手配した活動には多大な労力を注ぎ、自分のアイデアが拒否されたり関心を持たれないと簡単に傷つきます。繰り返しになりますが、人は千差万別なので、たとえ無関心な態度を取られても、それは自分自身や自分が企画した活動が退屈だからではなく、ただその人の好みに合わないだけだということを、心に留めておくことが大切です。
領事官型の最大の課題は、いかに自身の繊細な性格とうまく付き合うかです。人は異議を唱えたり、批判したりするもので、それにより傷つきますが、それは人生の一部に過ぎません。これを乗り越えるには、最も得意なことをするのが一番です。他人の手本となり、力の及ぶ限りに人の世話をしたり、物事を引き受けたりしながら、こうした努力が多くの人々から感謝されるのを楽しみましょう。

16personalities ESFJ型の性格


うーん、長い。ちょっと読むのがめんどくさくなるくらい長い。

それでもせっかくなので頑張って読んでみた。そうすると「あー、わかるわかる、これ自分のことだわ」と思う点もあれば、「これはどこの誰の説明ですか?」ってくらい当てはまらない点もある。正確だと聞いたからやってみたのに、こんな結果では、文句のひとつやふたつ言わせてほしい。

ということで、今回はこのMBTI診断の結果を添削することで、より正確な自分の取扱説明書を作っていきたいと思う。今後私を上手く利用したい方はぜひ参考にしてみてほしい。



説明文添削

まず1段落目。

「人気があります」とか1文目から怪しい文言をぶち込んできた。人口の12%が同じ性格タイプらしいが、自分のように自己中な人間が本当に12%もいたら、世の中のカオスがもっと進行していると思う。
チアでもアメフトでもないが、高校時代は部活のキャプテンをやっていたので、間違いではないと思う。でもムードメーカーではないし、投票で強制的に選ばれてしまっただけだし、個性が強すぎる部をなんとかまとめるので精一杯だったので、ここに描かれている人物像とは少し違う気がする。
その次の「交流の場を企画したり」という部分は、全体を通して一番的を得ているように思う。実際、飲み会とか旅行の幹事を生き甲斐にしているところがある。
その後は訂正箇所のラッシュで、もはや「誰の話をしているんですか?」状態になっている。ゴシップは嫌いだし、実用的じゃない麻雀みたいな趣味に大量に時間使う。


2段落目。

そもそも他人優先なことがあまりない。飲み会や旅行の幹事みたいに、他人のために動くのは好きだが、それは他人優先でやっているわけではなくて自分が楽しいからやっているだけ。
役割もいろいろ引き受けるが、あまり他人のためという感じではない。でも昔から誰もやりたがらない委員とか引き受けていたので、結構合っている。
自分に決定権があったほうが自分に都合がいいので、地位に就きたいのはとても分かる。会社でも早く出世したい。


3段落目。

基本誘われた飲みも遊びも何も断らないし、人と喋るのが好きなので、かなり合ってる。あと人の話を聞くのも好きなので、この辺はなかなか的を得ている。ただ肝心の人の話を結構忘れるし、気配りとかはできていない気がする。
あと場の雰囲気が悪いのは嫌いなので、雰囲気を良くする努力は結構してるかも。そもそも雰囲気が悪くなる飲み会ってあまり無いのだけれど。


最後に4段落目。

まず、争いごとは嫌いじゃない。人と何かの競ったり、議論をしたり、あるいは他人の喧嘩を見るのも嫌いじゃない。
でもその後の「計画的」なところはまさにその通りという感じ。旅行とか綿密に計画してから行くタイプだし、時間を惜しみなく使ってかなり入念に調査する。
周りに関心を持たれないことなんてよくあるので別に今更傷つかないが、自分の周りには関心を持ってくれる優しい友達が多いように思う。




かなり訂正した。
自分の性格について書かれてるとは思えないくらい違う箇所もあった。当然、当たってると思う所もあった。

まあでも、無数にいる人間の性格を16タイプで正確に言い当てるほうが無茶だと思う。そういう意味では結構合っているほうなのかもしれない。

結構面白いので、興味ある人はやってみたらいいかも。




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