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13年間曲が作れなかった独学DTMerが曲を完成させるまでの歩みを語ってみた(Vol.6)

前回は、DTMを始めたあたりのお話をしました。

しかし、僕はその後も数年間、曲を完成させることができなかったのですが、今回はその原因となる心理面の壁についてお話していきます。


心理面の壁とは

心理面の壁とは、「曲が完成する前に、他の曲に手を付けてしまう」という問題。

そして、「曲を作る意義が見いだせず、完成までこぎつけられない」という問題の2つに集約されます。

心理面の課題

・つい別の曲に手を付けてしまう

・自分が作った曲なんて、誰も聞いてくれないんじゃないか、と手が止まる

・ハイクオリティな曲が世の中に溢れているのに、自分がやる意味なんてあるのか?と思って手が止まる

心理面の課題については、こちらのnoteで解説していますので、詳しくはこちらをご覧ください。


僕が曲を作れなかった理由は、これら心理面の課題へのアプローチが皆無だったからです。そして、その理由には「自分に自信がない」というコンプレックスが影響していました。

そもそも僕には、「メロディもアレンジも十分なものではない自分のオリジナルを聞いてもらうのは恥ずかしい」という感覚がありました。

もし自分に自信があれば、そういった恥ずかしさを感じることなく、自分は自分なんだから、とサクッと曲を作り、世の中に出せていたかもしれせん。

特に20代の頃、同世代の友人が臆せずステージに上がって自分を表現しているのを目の当たりにした時、僕は、そんな彼らが眩しく見えました。

そして、彼らのように、自分に自信がなく、自分をさらけ出す勇気のない自分を卑下していました。

しまいには、「低いクオリティでは作品を聞いてもらう”資格”がない」とまで思っていました。つまり作曲のハードルがものすごく高かったんですね。

今思えば、初心者のうちから立派な作品なんて作れるはずがないのに、そのハードルを越えようとしていたんです。

そもそも曲を完成まで持っていけない初心者が、クオリティを上げられるはずがありませんが、当時の僕は順番を間違えていました。

その結果、このようなことが起きました。

・途中までできていたのにクオリティに納得がいかず、放置してしまう。

・人に頼んだり、相談ができず、全部自分でなんとかしようとする。

・クオリティを上げるための外部音源(プラグイン)の情報収集に時間を割かれ、結局曲作りがストップする。

当時の僕は、クオリティを上げなければ聞いてもらえない、と思っていました。だからそのために、手を付けたのが外部音源(プラグイン)の導入です。

しかし、それが沼の入り口でした。

外部音源(プラグイン)の購入

外部音源とは、DAWに付属されているプラグイン以外の楽器やエフェクターのことです。

特に有料のものは音のクオリティが高く、流通している曲にも使われたりします。事実上プロとの垣根がなくなっているとも言われています。

お値段は様々ですが、5千円から数万円が相場です。

曲のクオリティが上がらないことに悩んでいた、僕は、業界標準と言われた、パッケージされた総合音源集を購入しました。(当時割引されて数万円)

割安とはいえ、僕にとってはかなりの高額です。

しかし、曲のクオリティを上げるためにはやむを得ない出費だと思い、意を決して購入しました。

それを機にいろんなプラグインの情報を仕入れ、有名なものを徐々に買い足すようになっていきました。

その結果、数万円するプラグインを次々と購入するようになっていきます。いわゆるプラグインの沼へと陥っていくのでした。

最初は曲を作るためにプラグインの購入をしていたはずなのに、プラグインを買うために時間とお金を浪費していきます。そして、その結果、僕は金欠という、もっと恐ろしい病気にかかっていきます。

そこから、僕のさらなる遠回りが始まるのですが、そのあたりについては、次回以降お話していきます。

次はこちら↓(挫折編)


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