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なんじゃもんじゃ

 なんじゃもんじゃってなんじゃもんじゃ。
 noteでなんじゃもんじゃの記事を立て続けに見て、テレビのローカルニュースにもなんじゃもんじゃが出ていた。
 なんじゃもんじゃは植物の木の名前で、「この木はなんじゃ?」と尋ねたことからついた名らしい。「この木はなんじゃ」「なんちゅうもん(もの)じゃ」と尋ねたのだろう。
 本当の名は、モクセイ科の落葉高木「ヒトツバタゴ(一つ葉タゴ)」。

 あっ、この花、見たことあると、毎日通る道で、「ハナノナ」アプリで撮影してみた。
 100%なんじゃもんじゃの木と出た。


 もう一度写真に写そうと思って後日行くと、もう花が散っていた。
 ネットで調べると、花が散るのが早いとあった。

真っ白に広がる花はすぐに散る

 ナンジャモンジャは、絶滅危惧Ⅱ類に指定される珍しい木だそうな。


 ナンジャモンジャという名の木は、ヒトツバタゴだけでなく、クスノキ(楠)のことも言うらしい。
 クスノキは、この木から、衣類の虫除けの樟脳しょうのうを作っていた。昔は、クスノキの葉っぱを燃やして蚊けにしていたそうだ。
 そしてクスノキといえば、神戸。楠木正成くすのきまさしげを祭った湊川神社があり、境内にはクスノキがたくさん植えられている。
 楠木正成くすのきまさしげ(1294~1336)は、鎌倉~南北朝時代の武将。天皇方につき、鎌倉幕府打倒に貢献したが、足利尊氏あしかがたかうじに破れ自害した。
 明治になり、天皇統治の中で再評価され、湊川神社が建立され、そこの祭神となった。

 湊川神社を入ってすぐの場所には、日本最古といわれる推定樹齢150年のオリーブの木もある。
 クスノキは、けっこう巨木になっているが、オリーブの木は、そんなに大きくならず、ぱっと見には、どの木なのかわからないくらい存在感がない。(個人の感想です)
 
 ヒトツバタゴやクスノキや、名前のわからない木は、なんじゃもんじゃと「名前」をつけられた。名前をつけるから、その木がそこで存在を主張する。なんじゃもんじゃという名前でも、名前があることによって存在感が増し、人々に認識される。

 地中海原産のオリーブの木も、昔の人にとっては、なんじゃもんじゃの木だったのかもしれない。
 湊川神社に入ると、巨大なクスノキの中に、オリーブの木が存在している。



 言葉については、こんなことも書いていた、


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