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またも起きたバス置き去り事件

 沖縄県糸満市で9月22日、市営バスで今月16日、小学生1人を車内へ置き去りにする事案が発生したと発表した。小学生は携帯電話で母親に連絡。母親の指示でクラクションを鳴らしたが、誰も気付かず、その後、自らの判断で窓を開けて下車した。バスの運転手は利用者の乗り降りを確認してタブレットでチェックする規則になっており、小学生の降車を確認せずにタブレットにチェックを入れた。


 またも人間のチェックミスで起きた事件。だから機械化しなければならないという意見が出てくる。
 小学生はクラクションを鳴らしたが誰も気づかなかった。事務所へつながる連絡ブザーを作っていたとしても、バスの営業が終わったからと、事務所の人間が気づかないこともある。市営バスなのだから、運営会社は市へも連絡をしたのに、市職員は3連休明けの20日に事態を把握したそうだ。いくら機械化しても、それを扱っているのは人間。
 バスの運転手が何歳なのかは書いてないが、乗客の降車をタブレットで確認することになっていたそうだ。タブレットを扱い慣れていない高齢者なら、タブレットの操作に意識が集中してしまいがちだ。目の前にいる乗客が見えなくなってしまう。見えるのは機械だけだ。
 高齢者だけではない。若い人でも、機械の扱いが苦手な人はいくらでもいる。機械を使えば安心ではない。タブレットの操作をする間に、もう一度車内を確認すれば、こんな事故は起きなかった。
 機械を扱っているのは人間。

 事件を大きく報道すれば、気を引き締める人が増えるだろう。ニュースは必要。もっと大きく扱ってほしい。
 機械化機械化で人間を減らして人件費を浮かす。機械は故障したり止まったりもする。その時頼りになるのは人間でしかない。人間を大事にしなければ、機械だけではどうにもならない。他山の石として、人間が研修を積む。人間をつくり、人間を救うのは人間でしかない。


 通勤途中に歩いていると、工事現場でガードマンの人が、「おはようございます」と声をかけてくれた。なにかほっとする瞬間。
 人間には機械だけではなく、人間が必要だろう。
 


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