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huluでハンドメイズテイルを観て思ったこと

huluで配信されているハンドメイズテイルシーズン1を観た。
https://www.hulu.jp/the-handmaids-tale
女性の妊娠が難しくなった近未来で、生殖能力のある女性が侍女として囚われひどい扱いを受けるという設定のディストピアSF。ストーリーと世界観が面白くて一気観してしまった。

人によって切り取り方の異なる深いドラマだと思うけど、自分はこれは2種類の脱獄の話だと感じた。

1つ目の脱獄は物理的な脱獄で、主人公が、仕えている家や住んでいる国「ギレアド」からの脱出を目指す。これ自体ドラマのメインストーリー。

2つ目の脱獄は、思想からの脱獄。こっちがあるのかが気になる。
主人公が住む国「ギレアド」では、キリスト教?をベースにしたひどい思想が蔓延っており、支配側はこの思想を元に侍女への行動を正当化する。
特にリディア伯母と呼ばれるシスター?的存在の女性は厳格で、従わなかった侍女には容赦なく、スタンガンを突きつけ懲らしめる。
この伯母は傍から見ると完全に狂っているんだけど、自分では狂っていることに気づいていないという、一番厄介な存在。思想の囚人。

結局シーズン1ではこの伯母はこの思想の牢獄から抜ける事は無かったけど、この人が思考の牢獄から抜け出ることができるのか?ということが個人的なシーズン2の注目ポイント。
シーズン1では所々で良い人っぽい面を見せており、何かに気付けば変わりそうな存在な気がするんだけど、、、

このドラマを観て、改めて思考の牢獄は怖いと思った。
自分自身の日常生活でも、後から考えると全然ずれてるけど、実際対峙している時は見えなくなることとか良くあるし、リディア伯母と自分は基本的に同じと感じる。だからこそ、リディア伯母には思想の牢獄を脱獄することを期待してしまう。今のところめちゃくちゃひどいキャラだけど、この人が脱獄できたらめちゃくちゃ勇気をもらえる気がする。

シーズン2のリディア伯母に期待

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