「キャリアの悩み」「ミドルエイジクライシス」大人だって大変なんだ
先日は「うっせぇわ」や「優等生」などの流行曲を引き合いに、若者の気持ちを考察した。
では、大人たちを取り囲む状況はどうだろうか。
会社社会の中では、(自社でも、他社でも)、30代後半から40代にかけて、「このままでいいのか」と不安や葛藤を抱え、不安定な状態になる「ミドルエイジクライシス」に悩んでいる人たちをよく見かける。
また、キャリアに悩む若者もよく見かける。
(というか、いずれも、私もそうだったのかもしれない。)
彼らが悩んでいる問いは、そもそも答えのない無理ゲーなのだ。
・・・ということが、岡田斗司夫「評価経済社会」を読むとよくわかる。
今ミドルエイジクライシスやキャリアに悩んでいる人たちへの参考になるかもと思い、そのことを紹介したい。
一昔前は情報量が限られていたので、近代的自我が成立し得たが、
社会が複雑化・細分化された今、それを全部理解して自分で判断しろというのはほぼ不可能だという。
さらに、今のような情報があふれる時代に近代的自我を確立しようとしたら大変なことになる、と岡田氏は言う。
まさに、この無限ループにとらわれているのではなかろうか。
自分自身を客観視する力「メタ認知能力」をつけ、
このような円環が存在しているということを外から眺めることができたなら、ミドルエイジクライシスも、キャリアの悩みも消える。
これは、映画「マトリックス」のような言い方になるが、
システムの中にいると、そのシステムにはなかなか気づけないが、
一度システムを認知できると、そのシステムに影響力を行使できる可能性が生まれる、ということに他ならない。
私は、そう思う。
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