PS2用IIDX専コンを改造してINFINITASに対応させてみた。
まえがき
以前作ったDAOコンをINFINITASに対応させる基板をちょっといじって、PS2用IIDX専コンに取り付けてみた。結果、INFINITASで使えるようになった。
2024/6/12追記: ちゃんとINFINITASで動作確認しました。動画は記事内に置いてます。
DAOコンをINFINITASに対応させる基板(復習)
DAOコンをINFINITASに対応させる基板の機能はざっくり下記3個。
マイクロスイッチのIO信号の取得
皿センサーのIO信号を取得して、X軸加算/減算
1.および2.をコントローラーの情報としてUSB経由で送信
ということで、適切な配線さえできてしまえば、PS2用IIDX専コンをINFINITASに対応させることが可能と踏んでやってみた。
実装結果
これを見てもらうのが一番早いと思います。
動作確認したときの動画。専コンは軽すぎるね…ちゃんと、固定しないと皿曲はまともに出来やしない。
作ったもの
専コンの配線を乗っ取って、Pro micro(Arduino)に接続した。
しれっと鍵盤パネル用配線のうちグレーの配線(Shield GND)が千切れてるのは御愛嬌。あるあるだよね…。
やったこと
IIDX専コンの基板を眺めて、適切な場所から配線を引っ張ってきた。余談だけど、写真はOffice Lensで撮影。撮影した写真を矩形で歪めることができ、本来の用途はホワイトボードとか名刺とかの撮影なんだけど、基板の撮影にも使える。便利だなぁ。鍵盤パネル用の基板については割愛。
U1:CFS8121っていうチップがプレステコントローラー用のチップで、SCPH-1080(プレステコントローラーのケーブルが長いタイプ)の一部ロットにも使われてるっぽい。
ボタン信号の取得
コネクタ(CN2)のPin 2-10にはんだ付けして、ボタン信号を取得。ついでに未使用のフットスイッチ用端子から信号をとってもよい。
ボタンはゴム接点式のため、押下時は、マイクロスイッチのように一気に導通状態になるのではなく、押圧が弱いと50Ω、強いと5Ω程度の抵抗値で電流が流れる(手元のテスター調べ)ので、注意が必要。今回はマイコンの入力をプルアップしてたら問題なく動いた。
皿信号の取得
皿のセンサーは、Vcc/GND/A相/B相の4本が必要。
メイン基板と子基板はCN6でつながっているものの、安直に上記4本をここにハンダ付けすればいいわけではない。(ピン数も5本あるしね)
①電源供給について。
CN6の相手先、CN7にはフォトダイオードのアノード/カソードが直接繋がっている。メイン基板に実装された電流制限抵抗の上からVccを掛ける必要がある。
電流制限抵抗は、メイン基板のR13とR14で、330Ω。これの左側にVccを供給(ほかにもはんだ付けしやすい箇所はは多数あり)。プレステのコントローラーは3.6V駆動なので、Pro micro(3.3V版)の電源をつなげばよい。
②A相/B相出力について。
CN6のPin1, 5から取れる。ちょっとはんだ付けが苦手な人は未実装になってるC11/C12の左側端子から取ってもよい。
このピンはプルダウンが入っている?ようで、Pro microの入力ピンをINPUT_PULLUPにしていると、皿を回してもGNDレベルになるべきところで値が1.5V程度にしか落ちず皿の値が読めなかった。Lay先生、ナイス考察です。
ミニ基板の作成
取ってきた信号をXHコネクタに圧着してPro microに入力。
完成した基板を専コンの端っこに無理くり突っ込んだら完成。お手製基板もほぼ配線クロスなしで、うまくできてるなぁ(熱い自画自賛)。
基板はミニマムサイズ推奨。コネクタやPro microの背の高さがあって、専コンの蓋をするのが結構大変。なお今回は基板置き場を作るために、コントローラーの基板固定部分を一部切除して、メイン基板を右に寄せるようにした。中古で購入した特に何もいじってない専コンを使用したので、皿離しや皿上げの改造がされていなかったものの、基板移動をやっておくと皿離しの改造がやりやすいので、まぁ今後を見据えてちょうど良かったかなと。
まとめと今後のはなし
興味半分で作ってみたら案外すんなり動いてくれてよかった。INFINITASでも判定には特段違和感なく遊べた。
皿離し改造とかも、気が向いたらやろうかなぁ。前に皿離し&皿嵩上げ改造やったのは2008年頃だっけか、歳を取ったもんだ。でも、まぁ作業しても使う機会はないんだけどね…。