生態心理学 視るシステムとは?

おはようございます。

今日は知覚システムの中の"視るシステム"について少しお話し出来たらと思います。

自分なりに学んだ事をまとめたつもりですが、表現や内容に気になるところがあればご指導いただけるとありがたいです🙇‍♂️

さて、視覚システムとは文字の通り"視るシステム"です。では、実際にはどのようにして人は環境を視ているのか?

まず、物を見る時には「角膜と水晶体」「網膜(電気信号に変換)」⇒「視神経」⇒「脳」といった流れで物を認識しています。

通常、左右の2つの眼で環境を見て、その環境を知覚しています。左右それぞれの眼に映っているのは二次元の網膜像ですが、両眼の情報を併せることによって三次元的に、つまり立体的に外界を把握することができます。

そして、両眼で環境を見た時に生じる微妙なズレなどから人は"環境の奥行き”を知覚すると言われています。

なんとなーく分かるけど、じゃあ物との距離感や奥行きは実際にはどうやって分かるようになるのか?って話ですよね🤔

それは自らが移動し、環境からの情報を知覚する事で分かるようになります。

人が視るシステムにより知覚する環境の情報を肌理(きめ)と言います。その肌理から距離、段差、奥行きなどの情報を知覚していると言われています。

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例えば、このエスカレーターにしても足元と終着点での見え方が異なると思います。肌理は奥が密集しているように見え、手前の密度が薄く見えるという特性があります。

奥行きを知覚する事は、危険に対する構えや動作の中での安全を知るために非常に重要となっています。

しかし、人とすれ違ったり、ぶつからないような距離感で歩いたりする行為を制御する時には"奥行き"の情報よりも自分もしくは環境、あるいはその両方の動きに伴う"景色の流れ"の変化という情報が重要だと言われています。

理学療法、作業療法の場面で言うと、基本的動作、歩行練習や車椅子での移動、ADLなどの実動作場面で景色の流れが生じます。

景色の流れとは何なのか??
どのように動作や行為に影響しているのか?

お気軽にご意見や質問などいただけると幸いです🤲🤲



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