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直書課 -colabo費用対効果低くないですか?

またcolabo?と言われそうですが、またcolaboです。
念のため書いておくと、弱者救済はマジで必要だと思っていますし、若年女性や貧困女性の救済は真面目に必要だと思っています。もちろん、女性に関わらず、必要だとも思っています。

だからこそ

まっとうな団体に支援事業をして欲しいとも思っています。

一般社団法人colabo

colaboは一般社団法人なので、利益の分配はできませんが、増収を目的として運営することはなんら問題ないです。そこはもちろん否定はしません。

ただ、ちょっとcolaboに対して思う所はあります。

2021年のcolaboの会計報告にある「事業収益」を見てみたのですが、

相談事業収益 9,541,000
巡回事業収益 11,700,000
基礎的支援事業収益 17,812,047
居場所づくり事業収益 726,460
自立支援事業収益 3,054,220
情報提供事業収益 1,554,030
合計 44,387,757
内)
若年被害女性等支援事業 26,000,000
DV等被害者支援交付金 8,682,000

https://colabo-official.net/wp-content/uploads/2023/02/colabo2021-1.pdf

こんな感じで、受託金や交付金を除いても、1千万円弱くらいの収益を得ている団体であることが分かりました。

もちろん、これは「利益」ではなく、ここから経費がどんどん引かれていきますし、利益が出ても分配しなければOKなわけですが、「支援事業を自主事業としても行っていて、そちらで収益が出ている」といのは結構意外でした。

当たり前と言われそうですが、colaboは支援を無償で提供しているイメージだったので。収益を得ているとしても、支援関連事業とは別に自主事業収益を得ているものと思っていました。

もちろん、事業収益4千4百万の中には、都からの若年被害女性等支援事業の受託金や、DV等被害者支援交付金なども含まれていますが、それらを除いても前述したように1千万弱の収益(売上)があるのです。

まあ、収益としてはそこまで大きいわけではありませんし、これだけで事業の運営は難しいでしょう。ただ、「自主事業(支援事業)が思ったより収益あるね」という感想です。

経費ってどの事業の経費?

次に気になった点。
てっきり、都からの受託事業は、団体の本事業と範囲を切り分けて行っているのかと思いきやそうではなく、収益のカテゴライズとその収益金額を見る限り、都からの受託事業とcolaboの自主事業の垣根はとくにないように見えます。

2,600万円の受託金以上に収益のある事業カテゴリーが無いため、都からの受託金は、colabo内の事業カテゴリーで案分され予算として計上されていると予測できます。

なぜなら、都議会で「1千万以上の契約なのに正規の手続きが踏まれていない」という問題提起があったからです。都はそれを認めていますので、ここから予測するに、都が事業体ごとに契約をし「受託金:総計2,600万」となっているのではなく、支援事業グロスで2,600万円の契約および支払いになっているように思えます。それをcolabo側で案分しているのでしょう。

何が言いたいのかと言えば、要は、colaboの自主事業(都からの受託されていなくても行っている事業)と受託事業「若年被害女性等支援事業」や、交付金を得ている「DV等被害者支援交付金」の施策はカテゴリが重複しており、colaboは会計監査で「192万円経費持ち出しているんだぞ!」と声高に言っていましたが、その経費って本当に受託事業だけの経費ですかね?それって切り分けられるんですかね?自主事業の経費とごちゃまぜになっていませんかね?って事です。

※2023/3/23 追記
加藤厚労相が記者会見でこの件についてちゃんと見解を述べてくれていました。予想通りじゃないですか……。

法人の自主事業にも従事している税理士等の報酬や職員の社会保険料が適切に按分されていなかった等により、事業経費と認められなかったものが合計約192万円あると承知しております。このように国の補助対象事業と法人の自主事業における費用按分が適切になされておらず過大に事業経費として計上されていたものがあったとされていることから、これらの再調査結果や補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律の趣旨を踏まえ、どのような対応が今後必要か検討していきたいと考えております。

https://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/daijin/0000194708_00532.html

自主事業と受託事業に重複する部分があれば、ぶっちゃけどっちの経費としても計上できてしまいそうです。自分がcolaboの経理なら、報告しなければいけない受託事業の方に経費全部つけちゃいますね。そりゃあ、受託金以上の経費が出ることもあるでしょうって事です。ドヤ顔するところではないですし、むしろ、どのように経費案分しているのか?気になるところです。

寄付金や、その他助成金もたくさんありますね……

colaboの収益は事業収益だけではなく、他にも寄付金や助成金で1億3千万ほど得ています。

もちろん、この辺は年度によって増減はあるでしょうが、2021年の収支を見ると6千6百万円ほど利益が出ており、全て現金とは限りませんが、正味財産は2億5千万円を超えています。

正直、「活動はミニマムなのに結構貯めこんでるな」という印象です。

なんにせよ、稼働と費用対効果低くないですか?

3/22のバスカフェ中止要請を請けて、colaboさんはワーワー言うとりますが、2021年の実績で言えば、バスカフェ開催に該当する「夜間巡回・アウトリーチ」の活動は34回しか行われていません。これに2,600万円ってヤバくないですか?

もちろん、「2,600万円の用途はアウトリーチ(バスカフェ開催)だけではない」というのは想像に易いのですが、他ならぬcolaboが「バスカフェが最も効果的な施策」と言っているのと、受託金以外にも1億3千万以上の寄付や助成金を得ている(ぶっちゃけ他の事業に回す金がある)こと、事業を細分化し勝手に案分されて経費の実態が掴めないことから、2,600万円を単純にバスカフェで使ったと仮定させてもらうと、バスカフェ1回に76万くらいかけてる計算になってしまうんですよね。(あくまで仮定なので数字はでたらめです)

まあ、これは極端な数字です。しかしながら、話半分にしても38万です。支援事業に金がかかるのは分かりますが、半日開催でこの費用は、ちょっと非効率的過ぎるのではないでしょうか?

であれば、もっと予算を効果的に使ってくれる団体に支援事業をお願いした方が、救われる女性も増えるのでは?と私は思います。

いかがでしょうか?

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