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もちろん悪い部分もあります

もう10年以上越しの話になりますが、また騒がれているようですので、ちゃんと書いておきたいと思います。

もちろん、私にも悪い部分はあります。その辺りも踏まえて、こちらの見解を書きます。なにぶん昔の話なので、私自身の記憶も100%正確ではないかもしれませんが、明らかに盛られている部分(整合性のとれない部分)もありますので、記したいと思います。

はじめに書きますが、個人を攻撃したい旨はございませんので、当エントリでは、個人名およびそのアカウント名については伏せさせていただきます。

経緯とその内容について

まず前提として「シャドウハンターズ」という日本の名作ボードゲームのお話です。当時、販売元(ゲームリパブリック)が解散しており、入手が出来なかったことが発端となっています。
※現在は「シャドウレイダーズ」というタイトルでリメイクされています

当時、英語版がまだアメリカで売られており(恐らく在庫限りの販売だったのかと思います)英語版は日本語版とデザインが同じだったため、取り寄せました。当然ですが、内容は英語表記となっており、カードに言語依存のあるゲームなので、快適に遊ぶためにはシールなどで日本語に変換する必要のある商品です。

ちなみに、件のポストでは「ドイツ語版を買ったので~」と書かれていますが、ドイツ語版はデザインもタイトルも日本語版とは全く異なるものであり、私が購入したのは間違いなく英語版です。ドイツ語版は今に至るまで購入したことも、現物を見たこともありません。ここからもう記憶違いが発生しています。これ自体は些末な話ですが、「ドイツ語か英語か」でも、後々の話で印象が違うかと思いますので、記載しておきます。

話を戻しまして、購入した英語版のシャドウハンターズについて、見た目は日本語版とほぼ同じで、テキストの部分にデザインしたシールを張れば日本語版と遜色なく使えるものでした。そのため、和訳シールを作るために日本語版を持っていたポスト主にお願いして、写真を撮らせてもらいました。ここは事実です。ただ、「再頒布しないことを条件に」とポストされていましたが、そのような話は一切ありませんでした。「言われてなければやっても良いのか?」と言われれば、もちろんそういうことではありませんが(この件については後述します)、現在話題になっている「和訳の再配布」の件と絡めて、この一言があったかないかでもかなり印象が違うと思っており、意図的に印象操作されていると感じています。

撮影については、当時持っていた携帯で写真を撮りました。しかし、持ち帰ると写真の解像度も低く、拡大しても文字が正しく認識できないものが殆どでした。結果、レイアウトを参考にしつつ(若干英語と文字のレイアウトなどが異なるため)自分で和訳をしました。ここで「ドイツ語か英語か」が少しだけ関わるのですが、内容は英語であるため、和訳が可能な範囲でした。仮にドイツ語でしたら、難しかったかもしれません。ここも「ドイツ語版であった」といった印象操作があるように思います(もちろんここに関しては、単純に先方の記憶違いの可能性もあります)

細かい話ですが、カードの修正箇所を少なくするために、キャラクター名は和訳せず、テキストに反映したりしています。全く日本語版のテキストと同じわけではありません。ただ、正直に申し上げますと、シールのテキストは後期になるにつれ適宜修正もしており、その過程で、最終的に日本語版(ポスト主の写真とは別)のテキストに寄せた部分もあったと記憶はしています。それでも完全に同じものにはなっていないかと思います。

周囲でも欲しいと言う声がありましたので、輸入可能な商品を探しました。友人知人にはほぼ原価、あるいは、原価を若干割るくらいで提供していました。余った分はヤフオクに1000円スタートで出しました。大体終値は10000円超えることが多かったと記憶していますが、もちろんオークションなので5000円台で終わることもあり、大きく儲けたということもありません。

少し多めに輸入してゲームマーケットで売ることもありましたが、その時の購入価格により8000円~1万5000円くらいの価格で販売しました。この価格の変動は単純に輸入した際の費用によるものです。当たり前ですが、版元が解散しているため、アメリカでも在庫がだんだんなくなっていき、価格も高くなっていったからです。加えて一度に取り寄せる数量が少ないと、1個あたりの送料も重くなってきます。(当時他にも中古を扱っていましたが、他は全てドイツから取り寄せていたため、送料が他のゲームとシェアできなかった経緯もあります)

基本、遊びたい方に届けばよいと思ってやっていました。価格を高くしたところで売れ残ればすぐマイナスになるくらいの利幅だったため、手元に残したくない気持ちで、安く提供できるときは価格をちゃんと下げて提供していました。

価格が高い安いは正直、今回の件とあまり関係ないかと思いますが、「ぼったくり」という部分も多分に印象操作が含まれており、当時からずっと言われていました。「金が欲しいのかと言われた」とポスト主は書いていますが、正直その記憶について私はあいまいで、ただ、前述したように当時から「ぼったくり」と散々言われていましたので、売り言葉に買い言葉で言ってしまったのかもしれません。言っていたとしたら、それは反省すべき点であるとは思います。

何が悪かったのか

端的に「シールを作って商品と共に頒布する」という行為は、かなりグレーかと思います。ただ、言い訳になってしまうかと思いますが、現在のボードゲーム市場はかなり整備されてきており、「翻訳権」についても配慮されるようになってきたものの、当時は当たり前のように海外からの輸入品には和訳を個人あるいは、ショップなどで特に許可を取らずに製作し、添付して販売することはされていました。

ただ、それらはもちろん「自分で作った和訳」であり、昨今話題になっている「他人が作ったものを再頒布」というものは当時もそれなりに厳しかったと思います。和訳が公開されているゲームについては、もちろん、それをダウンロードして添付するようなことはしていませんでしたし、そのような事例は当時でも糾弾の対象でもあったと思います。ただただ「自分で作った和訳については、添付して頒布することに障壁がない時代だった(そうしないと作品供給が少なかったニッチな趣味の時代だった)」というだけです。

とはいえ、モノには「翻訳権」が設定されており、許可なく英語ルールやテキストを翻訳して製品に添付して売る行為は、版元から注意や警告を受けた場合、厳正に受け止めて対処するべきものだとは思います。その点について、当時の自分の認識の緩さは否めないと考えます。

ただ、それは、版元であるゲームリパブリックの代表であった岡本さんや、原作者の池田さん、あるいは英語版を販売していた会社に咎められることです。著作権者から指摘があれば本当に申し訳ない話ですし、素直に謝罪もすれば、処罰も受け入れますが、著作権者ではない第三者に「写真を提供した」という理由で(その写真そのものを頒布したわけではなく、結果使えていないということを踏まえ、それも説明しているうえで)ずっと粘着され、今に至っても、事実を盛って非難されるのはとても残念です。

「協力したのに面白くない」という気持ちは理解できます。しかしながら、結果的にではあれ、実質自分で訳して作ったものを「写真を撮った」という経緯だけピックアップして止めさせようとすることには、あまり納得できないというのが当時の私の正直な気持ちでした。そこで口悪くなってしまったのかもしれません。その点については私自身、反省しなければなりません。

SNSについて

今回、このようにエントリを書かせていただきましたが、この行為が決して私や店舗のプラスになるとは考えていません。むしろこれを書く事でマイナスに働く可能性が高いでしょう。

昨今のSNSは、マイナス発信が拡散され、その影響力も高いメディアになっていると思います。言葉は悪いですが、企業や公人にとってはそれがたとえ虚偽であっても反論することがマイナスに働き、法的処置をしても、工数や金銭的にかなりのマイナスになる所謂「言われ損」的なものになっていると思います。

今回の件については、私の不徳の致すところもありますため、全てが虚偽と言うつもりはありませんが、その経緯や内容について正確ではないと考えましたので、「私目線である」という前提のもと、すべて正直に記し、あとは御覧になった方々の判断に委ねようと考えています。

お目汚し失礼いたしました。

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