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犬だけだったかもしれない

褒められるのに慣れてません。

何て答えたらいいか分からない。
「ありがとう」って素直に言ったら
「謙遜するところじゃない?」って言う人いるし、

これも素直な気持ちで
「いえいえ、そんな」って答えても
「素直に受け取るべきだ」とか言われるし。

結局相手次第で変えなきゃいけない感じ?

なのでおのずと便利な言葉として
「恐れ入ります」が多くなる。

嬉しそうにこれを言うと、
謙遜はしてるけど嬉しそう
ってなるんじゃないかなって。

最近は褒め上手な方に囲まれていて、
なんだかんだ嬉しくて、次々色々な事をやっています。

「ありがとう」「助かったよ」「さすが!」
なんて大事な人たちに言われたら、
それはもう、次も頑張ろうってなりますよね。

でもそれもまた、時々疲れてきます。
頑張っている自分を演じてしまっているというか
頑張ってたんだな、私って立ち止まるというか。

それはギランバレーのリハビリに似ています。
回復著しい時は、周りも驚きながらもすごく喜ぶし
結果が付いてきて、本人も更に頑張れる。

でもなかなか結果が見えない時もあります。
そうなると、周りも「なんだ」って離れていくし、
自分もそんな自分に自信を無くすのです。

もうこれ以上は変わらないんじゃないかって。
もしくは、これ以上出来ないんじゃないかって。

ふと見渡せば、私の周りにいる
たくさんのすごい人たち。

素敵なイラストを描く人、癒しの配信をしている人。
ご自身の患者会や団体を精力的に運営している人。
ご家族の為にお仕事や家事や育児を頑張っている人。

やっている事は違えど、みんなすごい人。

そうなると、今度は自分ってちっぽけだな周期の
始まりです。
自己肯定感はガクッと下がって、
何をやっても上手くいかないみたいになったりして。

そういう時に褒められると、逆に辛いんですよね。

そんな自分じゃないって気持ちがどうしても。
その人が大好きで、嬉しいのにってさらに自分を責めたり。

そういう時でも、唯一素直に嬉しかった存在。
それが当時飼っていた犬でした。

横に座って、お尻の部分だけくっついて。
見ると、キラキラとした目で見てくれて。

「頑張ってるよ。大丈夫だよ」って
言ってくれている様な気がしたものです。

その犬も数年前に先立ち、今はいません。
こういう時、いてくれたらなと思います。

辛い時になると思い出すのは、なぜか犬。
ケンカばかりしていたのにと笑ってしまいます。

あの背中越しの温もり。
懐かしくて、寂しい。

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