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一歩は、大きさよりもあなたらしく。


足のサイズが違うように、
一人ひとりの歩幅は違う。

大きい歩幅、小さい歩幅。
一歩の形も人それぞれ。

今日のあなたはどんな一歩だっただろう?
「いつもより進めた!」かもしれないし、
「足踏みしてしまった・・」かもしれない。

でも、ゆっくりでも、つまずいたとしても。

進もうとする姿を見るだけで、
なんだか勇気が湧いてくる。

だからわたしはあなたに。
あなたの、今日の一歩に。

拍手を贈りたい。

今日も誰かにとって、
勇気を与える一歩を踏み出してくれたことへ。
ありがとうと、伝えたい。

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ここから先につづくのは、

拍手を贈りたくなるような小さなの一歩の物語たち。

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『娘の一歩賞』

作者:父と母

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あなたのはじめの一歩には価値がある。

はじめてのお散歩、お手伝い、保育園...。

まだまだ上手に歩けなくたって、

あなたの一歩に力をもらってる人は

きっとたくさんいるから。

その証拠に今日も近所のおじいちゃんや

おばあちゃんに声かけてもらえたね。

だから今日、お父さんとお母さんは、

あなたに完走賞ならぬ、一歩賞を表彰します。

おめでとう、よく頑張ったね。

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『小学生になる甥っ子の一歩』

作者: 叔父

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我が甥っ子へ。

あっという間に7才か。
いまだに信じられないなあ。

プレゼントしたランドセルは、
気に入ってくれた?

背中を覆いつくす、大きなランドセル。

なんだか背負わされちゃってるな。笑

でも、張り切ったその背中が頼もしくて。
最高にかっこいいよ。

新しい世界に目を輝かせて
飛び込もうとするするその姿に、
おじさんも君に負けじと!って気持ちなる。
お互い、頑張ろうな。

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『姪っ子のお散歩の一歩』

作者: 叔父

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歩幅は小さくても、おもいっきり踏み出す姿に、

おとうさんや、おかあさん、おじさんは

いつも嬉しい元気をもらっています。

あなたを支えているようで、

実はあなたの一歩に勇気をもらってる

たのしい毎日です。

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『移住した先輩の一歩』

作者: 大学の後輩

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たまには現実逃避の一歩。ってのも最高。

と考える暇もないくらい忙しい社会人生活。

大型連休を利用して、

大学の先輩を尋ねにいざ、沖永良部島へ。

沖永良部島は先輩のルーツだそうだ。

帰る頃には、島での思い出がいつもの暮らしを

後押ししてくれることに気がついた。

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『じっと花火を見る息子の一歩』

作者: 母

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あと何回、
この景色を一緒に見れるんだろう。

ちょっと前までは、
大きな音で泣いていたあなたが。
今ではじっと、花火を見つめている。

一つひとつ、苦手なものがなくなって。
一つひとつ、好きなものが増えていく。

そんな姿が嬉しくもあり、
ちょっぴり寂しくもなっちゃうな。

それでも、
毎日どんどん大人びていくその横顔に、
わたしの方が生きる喜びをもらっています。

ありがとう。

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『75歳で定年退職した先輩の一歩』

作者: 会社の45歳離れた後輩

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一歩、一歩、歩んできた積み重ねの75年間。

振り返ればあっという間だったと、

会社員生活と振り返られていた送別会。

喜んでくれるお客様や、

頑張ってくれる後輩の姿が嬉しくて

身を粉にして働いていたそうですね。

私もこれから先輩の口癖の

"燃えるような一歩"を踏み出します。

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『歩きはじめた、息子の一歩。』

作者: 母

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歩き方は、まだたどたどしい。

それなのに、
ぐんぐん上へ上へと進んでいく。

「大丈夫?」
「しっかり掴んで上まで上がってね!」
思わず声をかけてしまう。

これからもこうして、
あなたは自分の目指す場所へと
歩いていくんだろうね。

その時はいつでも、
笑顔で見送りたいと思ってます。

「這えば立て 立てば歩めの親心」
なんて古いことわざを、頭に思い浮かべながら。

進むあなたを見守ってるよ。

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立ち止まってくださった「あなた」お一人お一人へ・・

改めて、わたしたちの作品とnoteに触れていただき、ありがとうございました。今回の大テーマである「一歩」。この言葉について考える時、つい早く、大きく、前に進むことを連想してしまいますが、早くても遅くても、大きくても小さくても、その人らしい一歩こそ尊く、そういう歩みから勇気をもらっているのだと気付き、作品制作にいたりました。読んでくださっている方それぞれが、今いろんな人生を歩んでいらっしゃるかと思います。周りの人がどうかはあまり気にせず、これからも「あなたらしい」一歩で、どうか歩み続けてくださることを、作品を通して陰ながら応援しています。わたしたちも、頑張ります。

星野 正太

ご拝読いただきありがとうございました。今回『一歩』というテーマで振り返ったときに、たくさんの人の一歩から勇気や元気を貰ってきたことに気がつきました。今回の展示が日常に溢れる一歩に気づくきっかけになれば幸いです。

金津 孝彦




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