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タイパ(タイムパフォーマンス)に潰されてゆく可哀想な若者たち

タイムパフォーマンスを略して「タイパ」。この言葉が目に入りだしたのが2022年くらいだったように記憶しています。いわゆるZ世代と呼称されたり自称したりする1990年代から2000年代生まれの若者達を中心に流行している言葉で、彼ら彼女らの持つ哲学の表出のように感じ、世代間における思想の違いというのは確かに存在するのだなと感心さえしました。

しかし、よくよく自身の20歳あたりのことを思い出してみると、該当する言葉がなかっただけで、自分も同様の間違いを犯していたようにも思うのです。これはZ世代のみならず、どの時代にも存在する若さゆえの過ちのような気がしてならない。どこかで気づいて修正できればいいのですが、それは早い方が良いのも事実です。

今回は、古臭くて老害で”イマドキ”じゃないけれども、今なお脈々と継承されている「社会の仕組み」についての檄文を、老害と呼ばれようとも発してみようと思います。


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