HUGE DATA 託された想い

2012年から30周年へ向けて3年を費やして繰り広げられた、大作の映画のようなTM NETWORKからのメッセージがついに最終章を迎えている。

ここはさいたまスーパーアリーナ。物販の列はすでに長く並び、誰もが携帯を手にHUGE DATAの世界を漂っている。

「みんなにとって 特別な曲」になったと小室哲哉氏もTwitterでつぶやいていた「I am」は、30年の潜伏を終えたTM NETWORKが2012年に送ったメッセージと解説されている。

2012年 Incubation Period
新たな3人の潜伏者が送り込まれた。研修期間は3年。ステージには宇宙船が浮かび、TM NETWORKは新たな潜伏者を研修の時代50年代のアメリカに送り込んだ後、私たちにメッセージを送り宇宙船に乗り込む。
途中、潜伏者の先行きを暗示するような電気トラブル(演出)。どんな困難も乗り越えることが出来るというメッセージだ。

2013年 Start investigation
舞台は50年代のはじめ、アメリカの田舎町。3人の新人潜伏者が送り込まれる。ちょっとしたすれ違いから生じる軋轢。今とは違い全く情報のネットワークのない時代に、日常とそこに入り込んでくる異質なものとの関係が描かれる。
トラム型の宇宙船でSOS信号に答えてやってくるTM NETWORKはすでに宇宙服を身につけている。彼らはただ傍観し、音楽によるメッセージを送り続ける。そこに現れたのは小さな無垢な潜伏者、CAROLだ。そこに希望を見出した彼らは再び宇宙船に戻り新たなミッションに着手する。

2014年 the beginning of the end
舞台は宇宙船。LOUDのMVが序章になっている。観客も共に潜伏者として宇宙船に乗り込む。そこで、彼らが音の力を駆使して作り上げたのがCAROLだ。CAROLはバトンを託され1974年のロンドンへと送られる。それは彼らの初期の曲1974で歌われている空から降りてきたもの。そして、blueraydiscの箱にも描かれたCUBE。その殻を破って共有にチャレンジすること、それが最後のミッションとなる。

2014 QUIT30
宇宙船を降りて、今までの30年間に集められた人間の調査報告をCAROLの手を借りて行なっていく。裏表のあるSNSの世界を、新たな共有のツールと出来るのか?それには私たち(HUMAN)の愛と勇気が必要となる。今こそ、もっと多くの人にこの想いを拡散しよう。HUGE DATAは大きな器で、たくさんのFANKSの共有の場として用意された。

2015 現在 HUGE DATA
この3年間は、新たな潜伏者の研修期間。それは、ひょっとして私たちFANKSを再び集結させ、愛と勇気の力を取り戻す期間のことだったのではないか。
その空間は、メッセージを受け取りここに集ったすべての人への感謝であふれていた。

30年という長い時間、私たちを導き誘ってくれた彼らに、ありったけの感謝を!


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