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浅草芸人列伝〜この芸人はスゴイ! 男女コンビ

写真に写っているのは漫才協会所属のコンビ3組。左から「はまこ・テラこ」「にゃんこスター」「青空ピー介・プー子」。

さてここで読者のみなさんに問題です。この3組の共通点は何でしょうか?

「はい!おぼんこぼんのおぼん派」ブーッ!
「はい!男女コンビ」惜しい!

正解は「付き合っていたけど破局したコンビ」です。

どうですか!?この晴れ晴れとした顔。3組ともプライベートではお別れしたけど、コンビとしては続けていく。大人の選択をした3組。舞台上だけのビジネスパートナー。

中でも一番左側の「はまこ・テラこ」は、結婚してコンビを組み、離婚してもコンビを続けるというツワモノ。きちんと婚姻届も離婚届も提出。
感情の上だけでなく、書類の上でも正式に別れています。法律に則った破局。

「唄子・啓介」「敏江・玲児」以来の元夫婦漫才です。

しかも、離婚はしたけど別居はしない。離婚して二年たっても同じ家に住み、同じご飯を食べ、同じ布団で眠り、同じ時間に家を出て、同じ舞台に立つという関係。

ダンナである、はまこの話によると「いつも家に帰ると『マッサージして』って言われるんでマッサージするんですよねー。でもオッパイは触らしてくれないんです」。

どっかで聞いた話だなーと思ったら、映画「彼女がその名を知らない鳥たち」だよ!どんなに悪態つかれても彼女である蒼井優のためにつくす、阿部サダヲ演じるジンジだよ!彼女の性欲を「ゴッドタン」で満たした後、「俺は大丈夫、自分でやるから」と不発弾を自己処理するジンジだよ!

その話を伝えると「あー、ボクもその映画見ました。見てたら『あー、これボクと一緒だー』って思って涙と嗚咽が止まらなかったです」。

日本一この映画に感情移入できる男、はまこ。そしてさらに名言が…。

「前は映画が大好きで毎日のように見てたんですけど、自分の人生の方がドラマチックすぎて、映画をあまり見なくなりました」

「離婚して執着を捨てたら迷いがなくなって、今楽しいです」

悟りを開いたお坊さんのよう。

確かに離婚してからの方が二人の漫才面白い。元夫婦が一緒に舞台に立ってるだけで面白いし、すぐ触ろうとする元ダンナに対し「触んないでよ!もう他人なんだから」って言うだけでドッとウケる。ネタを超えた人としての面白さ。

元夫婦漫才って最近いないスタイルなので、我々の世代・元アニマル梯団のコアラも芸人復活して、離婚した奥さんと漫才して欲しいなー。

「どうも~コアラですー」
「自由民主党の!三原じゅん子です!」
「まー僕ら昔、夫婦やったんすけどねー」
「恥を知りなさい!」
「いや、そんな言い方せんでもえーでしょう」
「もう、うんざりです!愚か者の所業です!」
「いや、でも新婚の頃はおしどり夫婦なんて言われてましたよ」
「そんな事はありません!悪夢のような新婚時代!」
「いや、悪夢って言い方はないやんか」
「悪夢のようなアニマル梯団時代!」
「ん~、それは確かに悪夢やったけども」
「『野生の雄叫び』の皆さん!いい加減にしてください!」
「えーと、それはもしかして『野党』と『野生の雄叫び』をかけてるのかな?その割には『野』しか合ってないし、そもそもアニマル梯団がボキャブラ天国って番組に出てた頃のキャッチフレーズが『野生の雄叫び』だった事を知っている人がどれほどおるんでしょうねー」
「猛省を促します!」
「いや、あんたが猛省してください。君とはもうやっとられんわ」
「だから離婚したんです!」

是非今年のM1グランプリで見たい!
頼むよコアラ!


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