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絵本を読む権利は平等でなければならないと絵本屋は思う

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児童福祉施設に行ってみたい

写真があざといのです。新聞社の要望にお答えした結果です。(言い訳)申し訳ありません。
中津市に清浄園という児童養護施設があることを知って、「絵本を読む権利は、どのような環境の子どもであっても保障されなくてはいけない」というようなことを思いついて、絵本などを寄贈しました。
私だけでなくて、豊後高田市に移住してきてからの知り合いも呼びかけに応じ、たくさん協力してくれて、一定の意味があったのではないかと考えています。ありがとうございました。
そういった仲間と話したのは、とにかく、訪問してみてどのようなところかを知りたいよね。ということでした。
ありがたいことに申し出を受けていただいて、職員の方に施設の見学や説明をしていただきました。
建て替えがなされて、まだ新しい施設なので、子どもたちの立場に立って大変よく考えられた設計で、清潔な暖かい雰囲気の場所で、かつ、職員の方の負担も軽減されるように配慮されていたのが印象的でした。

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社会に旅立つ不安

児童養護施設に入所する子どもたちは、家庭の事情によって様々な深い傷を負っています。職員は、これら何らかの事情を抱えて入ってくる子どもたちに対して、日常的なケアを最優先に関わっており、非常に忙しい日々を送っています。しかし、彼らは、18歳の上限年齢を過ぎると退所しなければなりません。
社会で生きていくための支援は用意されているのですが、集団生活という大きな家族から離れるとなると、かなりのストレスがあります。
そもそも、社会人としてのロールモデルがない状況で、あんな大人になりたいとか、大人になって何ができるとかについて考えが及ばない状況なのです。日常生活や将来への不安から負のスパイラルに陥ってしまうような事例もあるそうです。

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里親制度について

施設の職員は頑張っていますが、やはり集団での生活や職員が交代する勤務状況では難しい部分もあります。
そこで、国は、子どもたちにできる限り家庭的な環境で、愛情を感じられる養護環境を与えるため、施設の小規模化やファミリホームと呼ばれる数人の入所者で家庭的な環境を備えた施設や里親の募集を推進しています。

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子どもの権利

子どもは、時代や国家・地域、それに親を選ぶことはできません。ですから、大人は彼らを守り、慈しみ、健やかに育てる義務があります。
そのために、少しでも実行できることがあれば力になりたいと思うのです。

・生命、生存及び発達に対する権利(命を守られ成長できること)
すべての子どもの命が守られ、もって生まれた能力を十分に伸ばして成長できるよう、医療、教育、生活への支援などを受けることが保障されます。
・子どもの最善の利益(子どもにとって最もよいこと)
子どもに関することが行われる時は、「その子どもにとって最もよいこと」を第一に考えます。
・子どもの意見の尊重(意見を表明し参加できること)
子どもは自分に関係のある事柄について自由に意見を表すことができ、おとなはその意見を子どもの発達に応じて十分に考慮します。
・差別の禁止(差別のないこと)
すべての子どもは、子ども自身や親の人種、性別、意見、障がい、経済状況などどんな理由でも差別されず、条約の定めるすべての権利が保障されます。

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自らの落ち度のない事情で親からの保護を受けられなくなった子どもたちへの教育補助、退所直後の生活支援、里親制度の推進等、困難な状況にある子どもたちへの支援、国からの補助等をお願いしたいと思います。





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