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幻の道を渡って三ツ石へ


神奈川県の真鶴にその場所はある。

真鶴半島の先、干潮の時にのみ、その道は現れる。


先日、登山になかなか行けずどうしてくれようかこの思い…と悶々とする中、
情報を得た真鶴にあるパワースポットへと行って見ることにした。
(ちなみに神奈川県民なので県内移動のみです)

海岸から見た画像や近辺の情報は見かけるものの、実際に渡ったという感想は数少なく、かなりの干潮でないとなかなか難儀する場所であるというのはわかった。トンボロ現象という、少し珍しいドラマや映画などでは重宝されるロケーションでありながら今まで使われた場面はあまりないマイナーな感じがまた私には魅力的だった。

潮が満ちてその場から帰れなくなった場合は、

『118』

という今まで110や119といった一般的に知られる緊急連絡にもかけたことのない私が海上保安庁のお世話になる羽目になる、というとてつもなく不安がつきまとう場所にどうしても行きたくなった。

少し足踏みはしたがどうにも行かないと気が済まなかった。

当日の天気はイマイチだったが、時間的にも潮位的にもベストであろう日に計画を実行。この日の干潮は10:30頃、20センチ以下であった。
少し早めに目的地へ着き、1番潮が引く時間には目指す場所に居られるようやや勇足で進んだ。

海岸から現れた岩礁を進むがこれがすべる滑る…山道の滑るとはまた種類の違ったもので、おそらくは海藻であろう。乾いているようで、足を乗せてすぐは滑らないのがまたもどかしい。片足重心になった途端、本当マンガのようにツルッといくのだ。2回ほど大コケし、そこそこおニューの靴、ズボンの裾は潮と海藻が着き、乾くと岩肌と同じになった。

帰宅して何度か靴を丁寧に洗ったがまだ取れない、微かに磯の香りも漂う気がする…


そんなこんなで、まさかの海抜0メートル地点で三点支持を余儀なくされ体制を低くしなるべく転倒のリスクを抑えながらの歩行はかなりの時間を要し、それでもなんとか、心折れながらも目指す場所に到着✨

といってもやっと取り付き地点なのだ。
なんせ目指すのはあの赤い鳥居⛩

左から回るのが最短ルートであろうが、この日は風が強く高潮を受ける状態だったので右側へ周りとりつくことにした。

画像を見るように満潮時は海に聳え立つこの岩も、あまり波を受けない場所には緑が茂っている。つまりこの岩の付近であればあるほど滑ることはなくなった。

そして非常に上りやすい岩質(?)で鳥居の裏側からスルスルっと登ることができた。

ちなみに、ちなも今日は一緒だ。
(相棒の記事は下の画像をクリック🌟)


そんなこんなで目的を達成し、ホクホクとしながこの日は帰った。

三ツ石の名の由来やこのあたりの名物であるウメボシイソギンチャクなど、ジオパーク情報はたくさんあるが是非気になる人はぜひ調べてほしいし、一度訪れてみてほしい。

登山がきっかけでnoteを始めたが、私は水族館大好きの海も大好き人間なので今回海を交えた記事が書けて嬉しい。一応この日は灯明山に登ったので、登山と海を楽しむコースどり。
たまにはこういうのもいいかもしれないと思った🏖

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