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ついに発覚。即入院

大学病院への半年おきの検査は、なんということもなく、エコーやCT検査と行くたびに手を変え品を変え・・検査を替えつつ、それでも待ち時間は半日。私が温存したいといった言葉を優しく笑顔で

「はい。いいですよ」と診察1分の不条理にもイケメンドクターやから

許したる! って気持ちのいつも同じシチュエーションに慣れて行った。

  それから2年近く経っただろうか。それとも1年くらいだったのか、アホな私は、記憶はしていない。

 その日は、意外にあっけなくやってきた。

「一度だけ念のため、全身の癌を見つけるペット検査をしましょうか。それさえ、クリアーしたら、ずっとそのまま温存でも良いからね」

 私も笑顔で承諾した。

 ペット検査は、生まれて初めてだったが、以前、夫が高熱におかされた

時に35000円も出して診てもらったので、あの高額のやつだ~

っていうイメージが強烈で「出たー。高いヤツやん」と支払い金額をひたすら心配していた記憶がある。※大学病院の会計はATMのような機械で一人で支払えるので、高額になってもクレジットカードが使えるので後に大学病院で支払いの心配をすることはなくなった。

 それよりも、もともと高速道路や先の見えないトンネルが一人では運転できないし、助手席にも乗れない体質でCT検査と同様に命が縮まる思いをしないといけないんだと、そっちの方が憂鬱であった。

 検査結果よりもその過程に1週間前から緊張するHSP。繊細さんな私だった。

 そして、検査結果もすぐにわかる! 大学病院~"(-""-)まるで私の頭の先から、つま先まで小型カメラに侵入されて輪切りにされたようにクッキリ、はっきり、気持ち悪いくらいに私の体は解剖されたような鮮明な気持ち悪い動画のような画像を見せつけられた。

 イケメン役所広司風、ドクター

 「あのね~。残念な結果なんだけど、エコーでは、わからないところの

ここ。このあたりにがん細胞が一つあったのよ。だいたい、このがん細胞が

1個あるってことは、開けてみると何十個もあるのが普通なのね。このまま

放っておくと、あちこちに流れていって転移するからね。

他のところに転移しないうちに、今すぐに手術をして取らないといけないの

ね。前に言っていたチューブを通して傷跡も残らない方法は、残念だけど、

もう使えないから、かなさんの癌には、首のシワのところを15㌢ほど切開

する方法と、甲状腺全摘と右側のリンパ郭清術といってね。もう2度と癌が

そこにできないようにツメで引っ搔いたような処置をすることになるのよ

ね」

私「・・・・」

もちろん、またその時も、一人で受診していたので一人で聞かされることとなった。

ドクター「このまま別室でオペの予約と手術前の検査なんかもして帰って

ね」  ※早口で次々と私の人生が次のステージに移行していく感じ。


 あっさり、私のオペが決まった瞬間だった。

※実は、そのドクターは新聞にも特集で写真で顔が載り、新しい治療法ということで切開しないで甲状腺を全摘できるようになったと評判のドクターでそのドクターから「日本ではね。東京とまだ鹿児島でだけしか、この方法はできないから、ラッキーだよ。ここの病院ではできるからね」なんて話も聞いていて、最悪、とらないといけないときもここなら傷も残らず、小さな穴をあけて回復もすごく早いと、説明も受けていたのでダブル撃沈傷心な癌の悲しい治療法の告知となった。

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