11月3日
台風が過ぎた。 晴れ。
背中の痛みが少しひいた。10月30日は中野サンプラザで過ごした。気づいたら10月31日の朝になっていて、目が覚めたら八王子に居た。
あの夜のことは話さないでおこう。
ふらふらになりながら東小金井の自宅へ。喉が枯れていた。屋根のない2階からブルーシートを眺めていた。綺麗、思った。
しばらくして松本行きのあずさに乗った。
茅野駅で降りた。かなたの店長の地元、茅野市は建築家の藤森照信の故郷らしい。駅にポスターが貼ってあった。屋根に植物が生えているあの家だ、思った。
蕎麦から新そばに変わってから3回目の蕎麦を食べた。米が新米に変わってから何度もそれを食べた。きっとまだどこかに、新しくはない米や蕎麦が眠っていて、その場所は暗い奥の方だ。思った。
親友の山田に恋人が出来ておあいこになった。
あいこでしょー、が、永遠に続いてくれたらほっとするけれどきっとそんな事はないだろう。
壮平の歌が刺さったまま11月は始まった。
台風が過ぎた。
落ち着いて服を作る時間が、ようやく訪れた。
いま目の前にトルソーがいる。
ただいま。ゆった。
ただいま。ゆう。
さやさんが木に定規を当てて四角を描いていた。
それを2階のベランダから見ていた。
市子が長野に来る。
ころちゃんが めざせ全国大会のニットを着ているのを見て笑った。素敵だと思った。
今日、偶然高山えりに出くわして、昨日かなたを着ていたよ。と、言っていた。
きっと大丈夫だ。
今日も見知らぬ誰かのからだを包んでいるはずだ。
そう思ったら安心して眠れそうだ。
あの糸を、シルクにして良かった。
皮膚は。
おやすみなさい。
ブログを書いて、と、言ってくれて
ありがとう。