台風24号で屋根が消えた日

10月0日、東京にいる親友の宮崎から電話が鳴った。

厳密には10月1日、午前0時40分。

月末の慌ただしさを終えて、山に囲まれているおかげで台風の影響も感じない。ほっとして緩やかな眠りについてすぐのこと。


屋根が飛んだ。


東京にある僕の自宅に宮崎は住んでいる。宮崎が住む前には、Ka na taの東京の事務所として使っていた。その前はテニスコーツのたかしさんが住んでいた。それよりずっと前には、今はイタリアに住んでいる渡辺さんが住んでいて、渡辺さんの母親は二階のアトリエでずっと絵を描いていた。屋根が飛んだ。宮崎から電話を受けて、長野のスタッフを起こし東小金井に向かった。


二階からは真っ青な空が見えた。


久しぶりのあお しろ まぜる 空だ。


屋根は隣の家の屋根を超えて空き地に落ちた。飛行機ならば乗客全員が無事、奇跡の不時着、と語り継がれるように屋根はその姿を完璧に残したまま地面に着地した。色はシルバー。







おはよう。晴れているね。


もう少し落ち着いたら、続きを書きます。