見出し画像

屋根上のアンプラグドライブ〜5人のアーティストによる秘密の夕べ〜


こんにちは。髙橋佳那子です。

ミュージシャンのかわべあきまささんと共同で主催した「屋根上のアンプラグドライブ〜5人のアーティストによる秘密の夕べ〜」無事に終演致しました!


かわべさんと共同開催というだけでも畏れ多いのですが、私のようなペーペーがライブをバリバリこなしているプロのミュージシャンの方と共演するなんて全く想像がつかないライブでしたが…
当日は多くの方がお越し下さり、ドリンク片手にリラックスした雰囲気で楽しんで下さいました。


以下、本番について書いて行きたいと思います。


何とも言えない背徳感が懐かしい貸アトリエ「北浜租界」


今回会場として使わせて頂いたのは、
別府のやよい天狗商店街にある貸アトリエ「北浜租界」さん。


2階は鮮やかな青い壁が印象的な空間で、
3階はアーティストさんがアトリエとしても使える屋根裏部屋のような雰囲気の心地いいお部屋。(3階の写真がない…ごめんなさい)

そして私の1番の推しポイントは
3階のお部屋のベランダ。

アーケードや電線、ビルの排気口など
無機質な風景と沈む夕陽のコラボレーション。
さらに3階ベランダにある階段を上がると…

別府の街をひそかに独り占めしている気分になります。
学生時代立ち入り禁止だった学校の屋上に忍び込んで授業をサボっているかのようなたまらない背徳感。

辺りを見渡すと所々にネコちゃん達が。
ネコ好きにはたまらないですね。
2階の奥には楽屋として使用できる畳の部屋もあり、ライブ開催時にはドリンクも販売して下さいます。
アーティストたちにとってかゆい所に手が届く素敵なアトリエです。


カルチャーショック

私は今でこそコミュニティースペースやカフェギャラリーなど街中で演奏をすることがメインになっていますが、元々はクラシックの歌手だったので音楽ホールで歌うことに慣れていました。


そんな私が今回のライブでカルチャーショックを受けたのは、共演者の方が「緊張してます」「間違えるかも」と割と正直に言っちゃっていたこと。
(悪い意味で言ってるのではありません。むしろいい意味です。)


学生時代、声楽の先生には常に「緊張を見せるな」「緊張していても胸を張って堂々としてなさい」と言われていたので、私の中では緊張していることを観客に悟られるのは究極のタブーだったのです。


だから「緊張してるって言っていいんだ!?!?」と驚くと同時に「ここでは自分のありのままの気持ちをさらけ出していいんだ」って思えて、
何だかすごく気持ちが楽になりました。
(とは言え緊張したけど。笑)


でもこういう人間臭さってすごく魅力的ですよね。
「私は緊張なんてしない!私は完全無欠よ!」って人と「いや〜私あがり症なんだよね…間違わないか不安だ…」っていう人がいたら、憧れるのは前者だけど人間的に好きなのは圧倒的に後者だもん。



そして私はさっそく「緊張してます」「歌詞飛ぶかも」と暴露し本当に歌詞が飛んでしまったのでした。(歌詞が思い切り飛んだのは私だけでした、しかも自分が書いた曲で。笑)


初めての作詞作曲


今回のアンプラグドライブ(タイトル長いので省略します)では、私が書いた曲を2曲演奏しました。
自分で作った曲を人前で披露するのはこれが初めての経験です。


私が自分で曲を書いてみたいと思ったきっかけは
ちょっと前に下記の記事にも書きましたが、
「先人が書いた曲を歌う」ということにクリエイティブさを見い出せなくなったから。
(モーツァルトやベートーヴェン、ロッシーニなどの作曲家を批判してるわけではありません。むしろ大大大好きです)


そこで2月頃に私が大好きな花をテーマにした「ミモザ」という曲を書き始めたのですが…その曲はお蔵入りになりました。



普段J-POPなどを全くと言っていいほど聴かないくせにポップス調の曲を作ろうとして、途中で筆が止まってしまってそれ以上書けなくなったからです。
自分でもなぜなのかわからないのですが私の中で「シンガーソングライター=ポップス」のイメージがあり、何の疑いもなくポップス調の曲を作ろうとしてしまっていました。


自分の中にインプットが全くないのに、
アウトプットなんてできるわけなくない?とやっと気づいたのは本番の1ヶ月前くらい。
自分の中にある音楽で曲を作ってみたら筆が進む進む。


こうしてできた「Undelivered」と「神よ、救世主を救いたまえ」を無事に本番で披露することができました。


私が呼んだお客さんは誰?



ライブ終盤。
緊張感から解き放たれた私は5番手の中村さんの演奏をノリノリで聴いていました。


中村さんの演奏中に突然雨が強くなり、
急遽2階の青い壁のあるスペースでの開催に変更。
大人数の移動のどさくさに紛れて、いつもお世話になっているSpace Beppuオーナーの方と(Space Beppuで行われていたイベント後に駆けつけて下さいました)話しているときにこう言われました。
「そういえば、佳那子さんが呼んだお客さんって何人くらいいるんですか?」



私は言葉に詰まってしまいました。
いつも私をヒッパレや健康マージャンに誘ってくれるライスボール氏の集まりの際に「そういえばライブするんでよかったら〜」みたいなことはやんわりアピールしたけれど、果たしてそれで「集客しました」と言えるのか…


言い訳になるかもしれないけれど、
北浜租界はそんなにたくさん観客が入れるわけではなく、しかも出演者が5人いるとのことであまり大々的に宣伝しなくていいよね、とみんなで話していました。
それでもかわべさんは自身が所属している劇団の方にも声を掛けていたようだし、私の高校時代の同級生でもある情(さね)ちゃんは高校時代の友人に声を掛けていました。


正直に言うと、
私はライスボール氏のパーティー以外で声掛けを全くしませんでした。
毎回私のイベントに来てくれるアート関係の知り合いや、他の共演者達に完全に甘えていたと思います。


実はこのライブと同じ日から、
私が主催しているもう一つのイベントがSpace Beppuで始まっていて、
観光案内所とゲストハウスにチラシを置いてもらったけれど、イベント開始から3日たった今でもそこから来たお客様はおそらく1人もいません。
だけど、私が直接このイベントの話をしたお客様は来て下さったんです。


何かの集まりで「来て下さい」って言ったり
私が普段行かない所にチラシを置いてもらうだけじゃ不十分で、もっともっと人と会って話したり、
自分から個別に連絡するくらいの行動をしないとダメですね。


MCが下手すぎる



演奏拠点を街中に変えてから戸惑うことはたくさんありました。
お客さんとの距離がめっちゃ近いこと、
自分でピアノを弾きながら歌わないといけないこと、
重たいキーボードの持ち運び方…



その中でも私が1番頭を抱えているのが
自分でMCをしなければいけないことです。


クラシックの演奏会では演奏者とは別に司会者がいて、MCは基本的に司会者が行うので演奏者が曲間に喋ることは滅多にないし(そもそもMCそのものがないケースが大半だったりする)、たまにあったとしても声楽家は陽気でおしゃべり好きな人が多いので、内向的でコミュ障で話が下手くそな私が出る幕はありませんでした。


それが突然自分でMCと演奏をこなさなければいけやくなったのです。しかも今回のアンプラグドライブは百戦錬磨の素晴らしいアーティストさんばかりで、私は彼らのMCを聴きながら「私あんなに面白いこと言えないけどどうしよう!?」と冷や汗ダラダラでした。
本番は「何喋ったらいいかわからないんですよね〜」を連発して何とか乗り切りましたが…


正直これに関しては対処法が思いつきません。
もう慣れるしかないのかな…とも思います。
ライブ配信でもやってみる…??


おわりに


今回のように他のアーティストさんと共同でライブを行うのは初めての経験でした。
やっぱり経験豊富なアーティストさんの演奏聴くと勉強になる。。


これからいろいろなアーティストさんを聴いたり、
もっともっもいろんな所に出向いて人とたくさん話したいなと実感させられるライブでした。


ちなみに…
現在Space Beppuさんで私のお手紙イベント
「Happy Letter Box」開催中です。

別府在住でGWに何をしようか考え中の方、
旅行で別府に来る予定がある方、
ぜひぜひお越し下さい!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?