癌になりました、ガーン!ゆるだら闘病生活 プロローグ
体調がおかしいな・・・なんて思い出したのは、パートを始めてから。
体力勝負の激務だったので、半年で10キロ以上やせた。
それはまあ、正直昼食休憩もまともにとれず、ずっとパウチゼリーやカロリーメイトなんかを立ちながら口にしていて、勤務時間中は走り回るのがデフォだったから、そんなもんかな?と思っていた。
毎日疲れ果ててしまうのも、年齢や勤務から考えて当たり前だと。
ただ、排便が異常だったのである。今にして思えばそりゃおかしすぎだ。
出血がある、頻回に排泄する、便意を感じたら我慢ができない、液状のものがもれる・・・当時は単なる痔と、パート仕事のストレスによる過敏性大腸炎だと思い込んでて、かかりつけの病院でその薬を処方してもらっていた。
なぜなら勤務時間中(7時間近く)には、便意がないからだ。
うつ病持ちでもあるし、自律神経がおかしくなってるんだな、としか思わなかった。
大腸がんだったら、便は黒くなるはず、という思い込みもあったから。
しかしながら、出血があるという私の話でかかりつけ医からは大腸カメラを勧められてはいた。
だけど、胃カメラも面倒くさいのに、大腸なんて恥ずかしいし面倒くさいしで乗り気になれなかった。
薬を飲んでもさほど好転しない病状から、便の潜血検査をすることになり、見事引っかかって内視鏡検査の予約を取ったのであった。
検査予定は2022年の11月半ば。
私は覚悟を決め、文句たらたら検査食を食べ、夕飯後は絶食し、その後下剤を服用した。
いっぱい出た。びっくりした。
私は実は汚物恐怖症めいたところがあり、大腸検査を嫌がったのは自分の排泄物をじっくり見たり採取したりするのが、もういやでいやでいやで仕方なかったからでもある。
そんな私がぎゃー!と思わず声を出すほど、トイレはゆるゆるの排泄物の池と化した。
しかも何回も。
さらに。一夜明けて朝からまたしても別の下剤を飲まねばならなかった。
しんど・・・と思いながらも用意しようとしたらば。
娘発熱。のどの痛みが強い。
発熱は前の日からだったが、コロナの抗原検査キットで陰性だった。
しかしながら。
再検査ではっきりくっきり陽性のラインが!
家族がコロナ感染した場合、検査はできませんと前もって病院から言われていた。
ああ。おなかぺこぺこの上、苦手な下剤服用でつらかったのに・・・!!
せめて昨日陽性反応が出ていれば・・・。
というわけで、その後娘から相棒、息子、私と順番にコロナに感染し(幸い全員発熱もさほど続かず軽症で済みました)、大腸内視鏡検査は一か月以上延期となったのだった。
つづく。
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